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上手な修正液の使い方  作者: 和紙
45/70

四ヶ所目 17

 携帯を握る手が震えて、しかも汗ばんできた。


あともう一回深呼吸したら絶対蒼ちゃんに電話しよう!


そう思って、既に十数分が過ぎてる。


バスを降りてから、僕は猛ダッシュで家に帰った。


家についた時、呼吸の乱れている僕の姿に母さんは驚いてた。


それから素早く風呂にも入ったし、速攻でご飯も胃袋にダイブさせた。


そのせいか、さっきから腹からグオォーと不吉な音が…。


ま、まぁ気にしないでおこう。


何はとも有れ、そこまではかなり順調だったのに。


ここにきて、最後の砦の発信ボタンが押せない。


磁石の同じ極を合わせると反発する様に、何故かボタンが押せない。


もう、八時半だ。


タイムリミットが迫っているんですよ。


出来れば、夜遅くに電話したくない。


蒼ちゃんの一日のリラックスタイムを邪魔したくないし。


彼女のプライベートな時間だ。

蒼ちゃんは、どんな部屋着なんだろうかぁ。


もしかして、ネグリジェですかぁ?


透けてたりしたり?


ブラちゃんは…ストップ!

イケない妄想よりも、電話をしなきゃ。


夢中で何考えてるだよ、僕は。


よ、よし!

でん、電話だぁ。

今から、でんうぅっ!

そう決意を固めた瞬間、意識の外に遠ざけていた尿意を我慢できなくってトイレに走る。

自分のナイアガラの滝で綺麗なアーチを描き、気分を落ち着かせた。


いやぁ、至福の時ですよ。

なんて独り言を溢してしまう。


部屋に戻ると、携帯がメールの着信を知らせる紫色のライトを点灯させていた。


もしかして、蒼ちゃん!?


急ぎ過ぎて本棚の角で足の小指を強打しながら、ヨタヨタと駆け寄った。


携帯を開くと、メールの送り主は花君だった。


《こんばんは!欧介君、お腹の調子はどうかな?蓮がムチャしちゃったよね(苦笑)


花君は心配してくれてるみたいだけど、蓮のおかげで蒼ちゃんと帰れたんだから、ノープレさ。


《心配してくれて、ありがと。でも、むしろ蓮に感謝してますよ(笑)それより今から、蒼ちゃんに電話します》


感謝、そして軽く自慢を込めつつ花君にメールを返す。


その勢いのまま、蒼ちゃんに電話をかけた。

やっぱり勢いって大事だ。


とは、言ったものの内心ドキドキでヤバイっす。


トゥルル。


あぁ、ついに呼び出しちゃってる。


トゥルル。


明るい感じのテンションでいこうかな。


トゥルル。


それとも、落ち着いた感じでいこうか。


トゥルル。


いや、やっぱり自然な感じでいけば良いか。

トゥルル。


ちょっと遅いなぁ、蒼ちゃん。


トゥルル。


もしかして忘れてるとか?


トゥルル。


た、頼むから出てください。


トゥ…。


「はい、もしもし」


僕の切なる願いが通じたのか、蒼ちゃんと繋がった。

「もしもし欧介、いやあっと真田欧介です。こんばんは」


「こんばんは、欧介君。ごめんなさい電話に出るのが遅くれてしまって」


蒼ちゃんの柔らかい声の響きを聞いた途端、僕のドキドキとテンションが大爆発した。


もうすぐ師走ですね。

皆様、最近特に寒いですから風邪には気を付けて下さい。

私の部屋は日が当たらないので、すでに師走です(苦笑)


サムサ二マケズ(宮沢風)、修正液の更新頑張りますので、是非ともコメントや感想をお願い致します。


和紙でした、では!

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