5話 俺の知らない世界
少し無理矢理ですが、エタりそうなので終わらせます。
先生B「今回の授業はここまでだ。しっかり復習しておくように!」
ようやく授業が終わった。
なんか、凄く疲れた…
ただ、なんとなくだがこの世界について分かってきた。
まず、空飛ぶ古墳の目的は人々から大量にエネルギーを集めることとみて間違いないだろう。
集めたエネルギーで何をするつもりなのかはさっぱりだが、どうせ碌な使い道ではないだろう。
なんとなくだが、近いうちに何かが起きそうな気がする。
さっさと元の世界に帰らないと巻き込まれそうだ。
しかし、1000年以上もの間集め続けているはずだが、まだ足りないのだろうか?
普通に考えれば、そこまでの年月をかけなくても足りそうだが…
突然、周りの人間がバタバタと倒れ始めた。
道路の方からは衝突音が次々と聞こえてくる。
窓から身を乗り出していたヤツは地面に落ちていった。
俺は怖くなって、教室を飛び出した。
みんな倒れていて、青白い顔をしていて、おまけにナニカが体から出かかっている。これは…あのときの玉だ!
外に出てみると、街の色々な所から玉が光の尾を引きながら空に浮かぶヤツの所へと向かっていくのが見えた。
急に、嫌な感じがした。
ナニカがこちらを見ている。
ヤツだ。空からこちらを視ている。
そこに目なんてない。あるのは土だけ。
でも、分かる。分かってしまう。
なぜか一人無事でいる俺を怪しんでいる。
俺はただ目的地もなく走り出した。
ただ、その場にいるのが怖かった。
でも、走っても走ってもはしってもハシッテモ
逃げられない。そう悟った。
俺が諦めかけたとき、視界の端に歪みが見えた。
それが見えた瞬間俺はがむしゃらにそれに向かって走り出した。
それがこの世界からの出口であるのかは分からなかったが、
考えている暇はなかった。
後ろから何かが迫ってきている気配を感じる。
あと、一歩。俺はそれにむかって飛び込んだ。
どこだ…ここは…暖かい…
ハッ、ここはどこだ?俺は逃げ切れたのか?
周りを見渡すが、空を飛ぶ古墳の姿はどこにもなかった。
俺は心の底から安堵した。良かった。逃げ切れたんだ。
そう思うと、どっと疲れが押し寄せてきた。
ここは公園みたいだから少しぐらい寝てもいいだろう。
俺は意識を手放した。
あれからどのくらいの時間が過ぎただろうか。
やっと目を覚ました俺は少し暗くなったあたりを見渡した。
どうやら、かなりの時間眠っていたらしい。
体中が痛いが、これも生きているからだと思うと安心する。
ふと、俺は空を見た。特段意味はない。無性に空を見たくなったのだ。
しかし、すぐに俺はその行動を後悔する羽目になった。
そこには、ピラミッドが浮いていた。
「ハ…ハハ…」
乾いた笑いがこぼれる。
俺は元の世界に帰れたつもりだった。
全然そんなことはなかった。
考えてみればそうだ。
あの歪みが元の世界に繋がっているなんて保証はなかった。
元の世界に帰れるなんて、そんな都合のいい話があるわけがなかったのだ。
得られたのは、つかの間の休息。
俺はまだ、帰れない。
この小説、書き始めた当初は誰かに見られるなんて思ってもいませんでした。タイトルも適当ですし、原稿もなく思いついたまま書きましたから。設定も滅茶苦茶ですし。だけど、気付いたら100PVを超えててビックリしました。初投稿なのでこの100という数字がどれほどなのかは分かりませんが、すごいということにしておこうと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました!それでは!