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3話 俺の知らない常識

自分で言うのもアレですが、タグに『ギャグ』と付けた割にはあまりギャグ要素がないですね…

学校に着いた俺は、教室に入り自分の席に着いた。

周囲を見渡してみるが、特に何も言われない。

俺はこの世界でもこの高校に在籍していることで間違いないようだ。

それから程なくして何事もなく朝礼が始まった。

最初は特に何もなかったが、唐突にとんでもない発言が飛び出た。


先生A「じゃあ今からお祈りの時間を取るから、準備しなさい」


お祈り…?何だそれは…

困惑しながらも周りを見渡すと、クラスメート達はガサゴソと鞄をあさっている。

とりあえず、俺も鞄の中に手を入れてなにかを探しているふりをする。


生徒A「せんせー、私持ってくるの忘れたから貸してくださーい!」


先生A「お前はまた忘れたのか?しょうがないな…」


そう言うと、先生は何やら土偶のような物を取り出した。

おそらく、それが『お祈り』に必要な物なのだろう。

もちろん、俺はそんな物を持っていないので同じく忘れたふりをすることにした。


先生A「お前が忘れるとは珍しいな…ほら」


そう言うと、俺に同じ物を渡してくれた。

しかし、俺が忘れるのが珍しい?

俺の過去はこの世界に沿った物になっているのか?

それとも、この世界の『俺』を俺が乗っ取ったのか?

そんなことを考えながら、周りに合わせてソレを机に置き両手を合わせる。

すると、みんなが一斉に呪文のようなものを唱え始める。


みんな「くぁwせdrftgyふじこlp#$%&」


なにを言っているのか分からないがとりあえずそれっぽく唱える。

少しして、ようやく終わったのか教室が静かになった。

ふと周りを見ると、クラスメートも先生もぐったりして虚ろな目をしている。

訝しがっていると、それぞれの頭から光る玉のような物が出て天井をすり抜けていった。


アレはなんだ?『お祈り』の目的はこれなのか?

天井をすり抜けていったことから実体がないことは分かる。

何かしらのエネルギーか?それとも魂?

皆目検討も付かないが、あの『玉』が生きる上で大切な物なのは感じとれた。

なんの根拠も無いが、そうなのだとすれば、みんながぐったりしている説明がつく。


そんなことを考えていると、何事もなかったかのように朝礼が再開した。

そのまま特に変わったこともなく朝礼は終わった。その後、各々自由に動き始めた。

授業の準備をする者、友人と談笑する者、教室を出て行く者、そこにはあんなにぐったりして虚ろな目をしていた面影は微塵もない。『お祈り』はどうだったかと聞いてみても、


「どうだったかって言われても…別になんもないよ」


と言う感じの返答ばかり。

誰もお祈りの最中のことを覚えていないらしい。

この世界、ただ古墳が空を飛んでいるだけかと思ったがそれだけではないようだ。


この世界は危険だ、一刻も早く抜け出さなければ…!


危機感に駆られるが、碌に情報も集まっていない現状では出来ることはない。

俺は不安を感じながらも、次の授業の準備をした。

次は歴史の授業だったはずだ。何か分かることがあるかもしれない…

次回はこの世界の歴史についてです。『ギャグ』タグに相応しい歴史にせねば…!

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