004話 授業
※注意事項
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
宇宙暦6401年4月3日 『ヴァイマルク共和国 フローリエルト城 自室』
「失礼します。」
家庭教師のギーク先生が部屋に入ってきた。
ペダゴー・ギーク。少し白髪が生えている中年の男だ。
初めて会ったのは、幼年学校に入る前だったかな?
「こんにちは、先生。」
「ヴァイゼ様、お久しぶりです。前に会ったのは、冬休みの時でございましたね。」
私は挨拶をした。
「さあ、席に座ってください。」
そう言われたので、私は勉強机に座った。
「もう士官学校に入られるに時期ですか…入学式は、4月7日ですね。いつ出発するのですか?」
「5日です。」
士官学校がある首都星系までの移動時間1日、首都星での1泊で2日必要だから、入学式2日前の4月5日に出発するという話だったはず。
「ヴァイゼ様は、将来軍人になられたいそうですね。軍人になるためには、勉強が大切ですよ。」
「わかっていますよ…」
先生は私のことを心配しているのかな?
「ヴァイゼ様の士官学校普通科の入試の順位は、103/400位でしたよね。将官になるためには、卒業時の成績が50/400以上にならないと厳しいと聞きます。出世されたいのであれば、勉強をたくさんしてください。」
先生はそう言った。
学校の成績が将来を左右するというのは、どこも変わらないのか…
「では、ヴァイゼ様。授業を始めます。」
to be continued…
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