第二章: バリアを越えて
リセスタウンの広場は、日常的に賑わっている。だが、ジョーカーの胸の中では新たな決意が膨らんでいた。彼は、仲間たちに向かって目を輝かせながら、冒険の提案をした。
「よし、みんな!決めた!俺たち、もっと遊ばれるために人間界に行こうぜ!」
その言葉に、仲間たちが一斉に顔を見合わせた。スゴロク・ゴローが真剣な表情で言った。
「本当に行くのか?人間界に?でも……行ったらどうなるか分からないぞ?」
ジョーカーは自信満々にうなずいた。
「大丈夫さ!どんな困難が待ち受けていようと、俺たちには必殺技があるからな!」
ディアが腕を組んで考え込んだ。
「まあ、でも人間界には、スマホゲームやゲーム機のキャラたちがいるんだよね。それに、私たちも今のままじゃ新しい技とか持ってないし……」
オセロが冷静に口を挟む。
「言いたいことはわかる。だが、だからこそ俺たちが進化しなければならない。俺たちの力を見せつける時が来たということだ。」
その言葉に、みんなが納得し、決断を固める。
「うーん……でも、どこから人間界に行くんだ?」とゴローが首をかしげた。
ジョーカーが真顔で答える。
「そこにバリアがあるんだ。あれを壊すことで、俺たちは人間界に行けるんだよ。」
町の外れにある古びたバリア――それはリセスタウンと人間界を繋ぐ唯一の道だった。しかし、誰もがそのバリアを越えられるわけではなかった。バリアを壊すためには、特別な技が必要だという噂があった。
「じゃあ、あのバリアを壊すための方法を考えよう!」とディアが目を輝かせる。
みんなが集まり、作戦会議を開くことになった。だが、話し合いが進む中、突如として現れたのは、セネトのキャラクター、モクバ爺さんだった。
「お前たち、バリアを壊すだと?」モクバ爺さんの声は低く、鋭く響いた。
「そうだ、爺さん。お前も言ってた通り、俺たちはもっと遊ばれるべきなんだ!」ジョーカーが胸を張って答える。
モクバ爺さんは一歩踏み出し、杖で地面を軽く叩くと、どこからか小さな光の粒が集まってきた。
「人間界には、ただの技では通じないだろう。でも、俺が知っている方法がある。」
それは、長い年月を経て、忘れ去られた技だった。
「その技を使って、バリアを壊してやる。だが、覚悟を決めろ。簡単に壊れるものではない。」
ジョーカーたちは覚悟を決め、モクバ爺さんに従うことを決意する。
「行くぞ!みんな、力を合わせて!」ジョーカーが叫んだ。
そして、いよいよ冒険の第一歩が踏み出される。