第2章 新しい出逢い
2章に突入します!
ミアはリディからの祝福を受けて以来、
森全体とのつながりを深く感じていた。
リディが告げた「森を守る使命」は、
彼女の心に新たな喜びと責任を生んだ。
いつもの場所だけでなく、
ミアは森のあちこちへと足を運び、
植物たちの成長を見守り、
傷ついた木々や萎れた花々にそっと触れるたびに、
彼女の手から温かな力が流れ込み、
植物たちは息を吹き返した。
ミアの家の前に広がる畑も、
祝福を受けたかのように実り豊かになり、
花壇には季節ごとの美しい花々が咲き誇った。
毎朝、彼女はその花たちに優しく話しかけ、
手をかける姿が、
森に住む妖精たちの目には一層輝いて見えた。
リディだけでなく、
他の妖精たちも次第にミアの元へ集まり、
無邪気に遊びたがったり、
果物や木の実を持ってきてはおやつをねだった。
彼らは小さくて愛らしく、
森の植物の精霊としての力を持ちながらも、
リディのような強大な力はない。
無邪気で、子どものような愛らしい存在だ。
彼らはミアに親しみを持ち、
共に過ごす時間を楽しんでいた。
季節は静かに巡り、
スミレや紫陽花が庭を彩り、
秋には紅葉やダリアが鮮やかに咲き、
冬には山茶花が静かな庭に色を添えた。
ミアの生活は森と妖精たちと共にあり、
リディから祝福を受けてから二年の時が流れていた。
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そんなある日、
ミアは森の入り口から異なる気配を感じた。
普段は静かな森が、
どこかざわついている。
木々の間に人影が見え、複数の足音が響く。
ミア「人が来るなんて…?」
警戒しつつも、
ミアは妖精たちを安心させるように微笑んだ。
この瞬間が、
新たな出逢いの始まりであり、
後にかけがえのない存在となる者たちが、
森へと足を踏み入れていた。