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序章 湖での出会い

はじめまして!もみじです!

『森に愛された少女が、

騎士との出会いで運命を変える物語』

連載スタートします〜


湖の水面が風に揺れ、光の反射がちらちらと舞う。


ミアはその縁でひざまずき、

手に持った白い布をゆっくりと水に浸していた。


洗濯物を片手で軽く絞りながら、

彼女は空を見上げる。


どこか遠くで鳥の声が聞こえ、

森はいつものように静かだった。


ミアにとってこの場所は、

唯一心休まる場所だった。


森に囲まれたこの湖のような神秘的な泉は、

彼女に安らぎを与えてくれる。




ふと、背後に微かな気配を感じた。


ミアは驚いて振り返ると、

木々の影から複数の人影が現れた。


全身を鎧で包み、

腰には剣を携えた見慣れない男たちだ。


彼らの前には、

他の騎士よりも堂々とした一人の男が立っていた。


鋭い目つきと凛々しい姿、

彼の存在感はただ者ではないことを感じさせる。



一瞬、警戒心がミアの胸をよぎる。



「誰?」


その問いを飲み込もうとしたが、

目の前の男が一歩前に出る。




「ここに誰かいるとは思わなかった。

我々はこの森を調査している者だ。

君はこの森に住んでいるのか?」



その男――アレンと名乗る彼の声は冷静で、

無駄のない丁寧な言葉だった。


だが、その鋭い目つきは、

ミアを試すようにじっと見つめている。


ミアは無意識にうなずくと、

アレンは小さくうなずき返した。


彼の態度に多少の警戒を残しつつ、

ミアはその場から動けなかった。



「君に危害を加えるつもりはない。

ただ、この森に瘴気の痕跡があると報告があり、

調査をしているだけだ。」



瘴気――その言葉にミアは耳を疑った。


自分が大切に守ってきた森に、

そんなものが?




沈黙が流れた後、

アレンはもう一度視線を彼女に向けた。





「君の協力が必要かもしれない。

我々と少し話をしてくれないか?」



彼の言葉に、ミアは少し戸惑ったが、

頷いて立ち上がった。




ミアは少し警戒しながらも

彼の真剣な表情に不思議と安心感を覚えた。


彼の鋭い目はただの好奇心ではなく、

何かもっと深いものをみているようだった。



しばらく毎日投稿します!ぜひお楽しみください

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