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第4話 「みかわ糸」の透明

 エバンズ夫人は、玄関ホールに立ち尽くしている「お嬢様」に声がなかった。

 出かけるときは、誰もが振り返るような美しい令嬢に仕上げて送り出したのにラナ嬢は昨夜以上にずぶ濡れで立っていた。

 ひろがっていたはずのドレスのスカートはつぶれて裾から水滴が落ちている。

 髪をとめていたリボンも半分、ほどけて背中に垂れている。

 ラナがエバンズ夫人に頭を下げた。

「ごめんなさい。

 こんなにしてしまって。

 綺麗にしていただいたのに、ボロボロにしてしまいました。」

 ラナは顔を上げられなかった。

 エバンズ夫人は当主ギルバートの顔を見た。

 彼も申し訳なさそうな表情を見せている。

「お嬢様…。」エバンズ夫人が口を開いた。

「お怪我はございませんか?」

「…ないです。」

 俯いたままラナが小声で返事した。声がすこし震えた。

「ようございました!」エバンズ夫人が明るく言った。

「河岸の市場で魔物の騒動があったと知らせてくれた者がおります。

 旦那様がおもむかれたと。

 お嬢様も、なのですね。」

「水魔に、私は、役に立たない。

 ラナ嬢が助けてくれた。」

「ドレスは弁償します。」俯いたままラナが言う。

 ギルバートとエバンズ夫人が顔を見合わせる。

 ギルバートが頭を横に振った。

「それには及びません、お嬢様。」

 エバンズ夫人がラナの肩に両手を添えた。

「もっと、素敵なドレスを旦那様に作っていただきましょう!」

「え?」思わずラナが顔を上げる。

「え?」ギルバートもエバンズ夫人を見た。

「旦那様はお金持ちですよ。

 お嬢様のドレスなぞ問題ございません!」

「ぜ、贅沢はいけません!」ラナが言う。

「使うところがないのですからいいのですよ。」

「でも、」

「誰か! お嬢様をお部屋へ。お着替えを!」

 奥から若い女中が二人、出てきた。二人はラナの手を引いて階上の部屋へ上がっていった。

「…必要なものは揃えてやってくれ。」

「はい。」

 エバンズ夫人がギルバートの顔を見た。そして微笑んだ。

「な、何だ?」ギルバートが焦った感じで言う。

「お名前で、お呼びになられましたね、お嬢様のこと。」

「…。」返事が出来ない。

「仲良くなられて、ようございました。」

 ギルバートが困った顔をした。が、すぐに真顔になる。

「このまま、少し出てくる。アマクを連れていく。」

「はい。」

「一、二日で戻れると思う。

 ラナを頼む。」

「承知いたしました。」

 ギルバートはそのまま館から出ていった。


 ◇◇◇


 ロシュ・ウェズレイは、久しぶりの実家に足を踏み入れた。

 養子先もない三男坊としては、居心地が悪い場所だ。

 父親の呼び出しでもなければ来ることもないのだが。

 家人と顔を合わせるのも嫌で庭から父親の書斎に回り込んだ。

「そこは、部屋の入口ではないと思うが?」

 書類に目を通しながら、ローランは窓を乗り越えてきた三男坊を牽制した。

「へへ、」照れくさそうにロシュが上着の裾を直した。

 赤い髪を細い三つ編みにして胃のあたりまで伸ばしている。

 未婚の男でもここまで髪を伸ばしているのは珍しい。

「お呼びにより、参上いたしました、宰相閣下。」

「全く…」ローランが呆れる。

「おっ、」

 テーブルの上の茶菓子にロシュが手を伸ばして頬張る。

「タニタの焼き菓子はいつも旨いなぁ。」

「お前を呼んだと言ったら、用意していった。」

 ロシュが嬉しそうな顔をした。

「で、ご用は? 養子先が決まりましたか! 」

「そちらの話はない。」

「えー。」ロシュが残念がる。

「では?」

「陛下がコルトレイ領の件で、ギルバート様を向かわせることになった。」

「魔物退治ですか?

 でも、あの辺は水魔が出るんでしょう?

 そういう噂です。

 ギルバート様には不向きだ。」

「今回は、水魔を葬る者を連れていかれる。」

「へ? いるんですか、そんな剣士。」

「剣士ではないな。若いご令嬢だ。」

「!?」

「ダーナクレア領を知っているだろう。

 そこの辺境伯令嬢だ。」

「なんで?」

「陛下の命を狙いに来たダーナ・アビスの刺客だと名乗った。」

「笑える…」

「この前の王宮の水魔を葬ったのは彼女だ。」

「そりゃすごい!」

 ロシュはポットのお茶をカップに注いだ。一つを父親の方に差し出す。

 ローランは執務机から、ロシュのいるテーブルに移った。

「で、俺は何をするんです?」

「二人の監視だ。」

「ほう。」

「偶然を装い、ついていけ。」

「偶然ほど、難しいものはない。」ロシュがお茶を飲みほした。

「二人とも一歩間違えば、魔物だ。そうならないように先手を打て。」

「魔物には勝てないですよ、俺、人間だもの。」

「ロシュ、お前に退治しろとは言ってない。

 同士討ちでよかろう…」

「親父、酷いなぁ。」

「俺、団長のこと好きだもの、そんなのさせたくない。」

「狂った彼の仕打ちを忘れたわけではなかろう。」

「『人』でいられる様に監視をしておけ。」

 ローランは、息子の、顔の火傷の痕に触れた。


 ◇◇◇


 あれから二日、ギルバートは屋敷に戻らず、ラナは足止めされていた。

 逃げ出すことも少し考えた。が、王の近くに行ける機会も捨てがたい。

 それと、エバンズ夫人をはじめ、公爵家の使用人たちは意外にも親切で、居心地がよかったのだ。

 そうはいっても、することもなく居るのは性に合わず、台所や下働きの場所に仕事を求めたが、エバンズ夫人にことごとく却下されていた。

「令嬢」というのは家事なぞしない。

 わかっていても、ダーナクレア領では、領主もその家族も皆、治水工事のために働いていた。

 伯爵夫人が炊き出しをすることなんて日常のことなのだ。

 だから使用人のように働くことに抵抗はない。

 働かせてもらえない方が気が重い。

 それを訴えて、やっと裁縫道具を借りて、ボロボロになった自分のドレスの繕いをすることが出来た。

 夜会の地味なドレスも、エバンズ夫人に用意してもらった薄青のドレスも、裾をかなり切り落とさないとだめで、スカートの丈が膝ほどの短さになってしまった。

「仕事着には贅沢だけど、仕方ないわよね。」

 ラナは薄青のドレスを着てみた。

 ぎりぎり膝が隠れる。

 ペチコートがはみ出さないでよかった。

 膝上の靴下をはけば足が丸見えにはならない。

「剣を使うときはこれぐらいの丈がいいんだけどな。」

 部屋の大きな姿見に自分を映してみた。

 全身の姿に思わず、笑ってしまう。

(子供、だわ…)

 ドアがノックされた。

「エバンズでございます、お嬢様。よろしゅうございますか。」

「はい、どうぞ。」

「失礼いたし… まあ、なんてお姿!」

「?」

 膝まで見えようかというラナの服にエバンズ夫人が目を丸くした。

「ご令嬢がそんなに足を出してはいけません!」

「ええと…」ラナが苦笑いする。

 エバンズ夫人が慌ててクローゼットから着替えのドレスを取り出す。

「旦那様がお戻りになられます。」

「は、はい。」

「お嬢様をお連れになってお出かけされるそうですから、お支度をして待っていてほしいと、お使いが。」

「これでは… ダメ?」ラナは薄青のドレスのスカートを揺らして見せた。

「ダメです!」エバンズ夫人に一蹴されてしまった。


 ◇◇◇


 エバンズ夫人に外出用の薄紅色のドレスを着せられ、ラナは玄関ホールに降りた。

 肩にはドレスに似合わない水筒をかけている。

 ホールには、ギルバートが待っていた。

 変わらない黒の騎士服、肩にも黒のマントをかけている。

 二人が並んで立っても、正直、絵面が悪い。

 エバンズ夫人がため息をつく。

(うちの旦那様はいつになったら黒の服をやめられるのかしら…)

「出かけられるか。」

 ギルバートがぶっきらぼうに言う。

「水魔、葬りに行くんでしょ。」

 ギルバートがふっと息を吐く。

「今日は違う。

 その前に、行くところがある。」

「?」

 玄関の扉が開いて十二、三の年頃の少年が入ってきた。身ぎれいな子供だ。

 この屋敷に三日もいるが、初めて会う。

「旦那様、馬車のご用意が出来ました。」

「うむ。」

「えっと?」ラナがギルバートと少年を見る。

「フィイ、この方がダーナクレア辺境伯令嬢ラナ嬢だ。」

「ギルバート様の召使いでフィールと申します。フィイとお呼びください。」

 フィイが頭を下げた。栗色の髪を後ろで結んでいた。まだウサギのしっぽぐらいしかない。

「ラナです。よろしくお願いします。」

 使用人に挨拶する貴族って?ギルバートが呆れる。

「フィイには君の身の回りの世話をしてもらう。」

 フィイがにこにこ笑っていた。

「世話って… 自分のことは自分で、」

「侍女を連れていく旅ではない。従者の方がいる。」

「ああ、そう。」

「旦那様、お出かけになりますか?」フィイが促した。

「どこへ?」ラナが尋ねる。

「道具屋だ。」

「道具屋?」


 ◇◇◇


 フィイの操る馬車は、普段使いの小ぶりの馬車だった。

 公爵家の紋章もない平凡なものだ。まあ、コルトレイ領へはおおっぴらに旅するものでもないだろうから、この程度でいいのかもしれないが。

 狭い車内にギルバートといると身体が当たりそうで嫌だなとラナは考えていた。

 馬車から外を見る。

 街は明るく、景色はにぎやかだ。

 下町の一角で馬車が止まった。

「旦那様、」

 フィイが馬車の戸を開けた。ギルバートがさっさと下り、ラナが慌てて続く。

「フィイ、買い出しを頼む。」ギルバートが金子の小袋をフィイの手に乗せた。

「また、ここに戻ってきてくれ。」

「承知いたしました、旦那様。」

 フィイはラナに笑いかけると再び、馬車を走らせて市場の方へ消えた。

「こっちだ。」

 ギルバートがラナに先へ行くように促した。

 ギルバートの左腕がまっすぐ伸ばされる。

「ちょっと待って、これ、建物の隙間よ。道じゃ…」

 と言いかけたラナの前が瞬間暗くなって、そして道が現れた。少し景色が歪んだかと思った次には、石畳の広見が拡がっていた。

「え?」

 正面に、透明ガラスのウインドーに宝飾品が飾られている店がある。

 ギルバートがまっすぐその店に向かった。

 ラナも小走りに後を追う。

 ギルバートがガラス扉を押し開けると、呼び鈴が鳴った。

「御婆殿、」

「店の方には久方ぶりだね、黒いの。」

 ラナよりもずっと背の低い老婆がギルバートを見上げてニヤリと笑った。

 白いフード付きのマントを着込んでいる。

 黒いマントならおとぎ話の魔法使いの老婆だが、白だと拍子抜けだ。

 白い魔女というと魅惑的な美女を想像してしまう。白い老婆じゃ…。

「無沙汰して済まない。」

「そちらが、例の娘っ子かい?」

 ギルバートが頷いた。

 御婆と呼ばれた老婆がラナの姿を、上下に何度も頭を往復させて見た。

「ちょっと、待ってもらおうかね。その辺を見ておいで。」

 老婆がラナの顔を見て言った。

「あ、黒いのは触っちゃだめだよ。

 アンタが触れると売りもんにならなくなる。」

 老婆が店の奥に消えた。

「高そう…」ラナが呟く。

 光輝く宝石の装飾品が店中に並び、一角には、剣に鎧もおかれている。

 ゆっくりと店中を歩き回る。

 ギルバートは入口近くに立ったままだ。

 彼の眼はラナを追っている。

「すごく、高そうなお店だけど?」

「ここのは、『魔道具』だ。」

「『魔道具』?」

「魔物の持っている魔力を道具に封じ込めたものだ。

 剣に込めれば魔剣として、魔力のない『人間』でも魔物を倒せる。

 防具に込めれば魔物から身を守れる。

 宝飾品は、魔除けだ。」

「ふーん。」

 ラナは棚の中のペンダントを覗き込んでいた。

 彼女の瞳と同じ、透きとおった涙滴型の小さな水色の石が細いチェーンの先についている。

 暫くそれを眺めていたが、その場を離れてしまった。

「これで、どうかの?」

 老婆が奥から戻ってきた。その手には透明な薄い布地があった。

 ラナの目が大きくなる。

「何?」

「『みかわ()』の布じゃ。」

「『みかわ()』って? あの、あたし、よくわかってないんだけど…」

 老婆が呆れた顔をした。

「黒いの、そんなことも知らない娘に売らせる気だったのかい?」

「…。」

「まあ…構わないけどね。

 払いはアンタだろうし。

 お嬢ちゃん、『みかわ()』ってのは、魔物の血肉を食した御蚕様の作る繭から手繰った絹糸のことだよ。

 毒々しい魔力を御蚕様が浄化し、純粋な魔力だけを糸にするから、魔力の干渉を受けない強い糸になる。

 だけど、大半はどこかに混じりけが残る下級品さ。

 そういうのは、魔物の捕縛に使われるたりする。

 が、最上の糸は、強い魔力により何にも染まらない透明な糸になるんだよ。」

 老婆が『みかわ()』の布を台の上に拡げた。

 透明な布地がキラキラと光を反射させている。

「最上の糸で織った布は、どんな魔力も弾き飛ばし、どんな魔力も吸収する力を持つ。

 魔力から身をかわすから、『みかわ()』。」

「…。」

「この世界では、最強の道具の一つだよ。」

「そして、この『みかわ()』で織った布は、布自身が『主』を選ぶ。」

「『みかわ()』は、選んだ『主』の望むように形を変化させる。

 服としてまとえば、鎧のごとく身を守るものになる。」

「そこの黒いのが、着ているのが、そうだよ。」

 ラナがギルバートを見た。だから、いつも同じ形の黒の服。

「黒いのが、嬢ちゃんにと言って用意させたのがこれだ。

 肩にかけてごらん。」

 老婆が、ラナに拡げた布を示した。

 ラナが思わず、ギルバートを見る。

 ギルバートが頷くと、ラナは布を手に取った。

(軽い…)

 ふわりと肩に羽織ってみる。

「どんなのにしたい? 考えてごらん?

 気に入られたなら、変化するよ。」

 ラナは目を閉じて、自分の姿を思い描いた。

 布がキラキラ光り、ラナの身体に纏わりついた。

 布の輝きが落ち着くと『みかわ()』布は彼女のドレスに変化していた。

 老婆が声をあげて笑った。

「アンタ、そういうのがいいのかい?」

「え?」

「鏡。」

 そばの姿見に自分の姿を映してみる。

 さっきの子供の衣装だ。少しばかり、スカートの丈が長かったが。

 髪と同じ水色が基調のドレス。

 襞の多いスカート、走りやすそうな柔らかい編み上げのブーツ。

 肩には少しふくらみがあるが、ぴったりとした袖は腕がよく動くように伸び縮みする。襟は小さく詰まっていて、重なったレースのフリルが胸元を隠している。正直、胸には自信がないので助かる。

「黒いの、どうだい?」。

「どうって… 『みかわ糸』が決めたのだったら…。」

 ギルバートが視線を外す。

「嬢ちゃん、スカートはもう少し長い方がいいようだよ。

 黒いのが困っている。」

 ラナは少し口をとがらせて念じる。

 スカートはふくらはぎが隠れるくらい長くなった。

「じゃ、お買い上げだ。」

「え、待って、あたし、お金もってないわ!」

「払いは、黒いのがしてくれるよ。」

「困るわ!」

「買ってもらう理由がない!」

 ラナが訴えると、老婆がおやおやとギルバートを見た。

「水魔を倒すたびに服を新調させられるのが面倒なだけだ。」

 面白くなさそうにギルバートが言った。

「うっ、」ラナが口ごもる。

「『みかわ()』布で、防御の装備が整う。他はいらない。」

「…。」

「御婆殿、剣も見せてもらおう。」

「剣は、」ラナが水筒を手にした。

「いつも、『熔水剣(ようすいけん)』が使えるとは限らない。護身用ぐらいのものもいる。」

 老婆がおやという顔をした。『熔水剣(ようすいけん)』って。

 ラナは、剣の棚に近寄り、見上げた。

「身が軽いから、剣も軽いのがいいだろう。

 下から二番目のはどうだ?」

 ラナはギルバートにいわれた剣を手にした。

 刀身の幅は指三本分、長さはラナの腕より少し短い。

 鞘はなく、柄の部分には細かい鎖模様が刻まれていて、持ちやすいように少しくぼみもある。

「ストータにしては小ぶりだ。」

「ストータの剣は、突くのでも、斬るのでも使える。」

「鞘がないわ。」

「背中に回してみろ。」

 ラナが剣を背中に回した。

『みかわ()』の服が少し揺れて、剣を巻き込んだ。ちょうど腰の後ろに納まるように。右手で抜くのにちょうどいい高さだ。刀身はスカートの襞の中に隠れている。

「御婆殿、これも。」

 ギルバートが言った。

「まって、そんなに!」

「必要な装備だ。」ギルバートは有無を言わせなかった。

 ラナが観念した。「ありがと。」小声で言う。

「じゃ、払いをしてもらうかね。」

 ギルバートが頷く。

「ラナ、そのままでいい。外に出て待っていなさい。」

「え?」

「出ていなさい。」強く言う。

「は、はい。」すごすごとラナが店を出た。

「みせてあげればよかったのに。」

 老婆の声でなく、妖艶な女の声だった。

 老婆の姿が、白の妖艶な美女の姿に変わっていた。

 白の魔女だ。

 白の魔女は、ギルバートの首に両腕を回し、彼の唇を奪った。

「これは前金としていただく分。」耳元でささやく。

 ギルバートが女の腕を離した。

「残りは、いつものように魔獣で。アマクによろしく。」

 ギルバートは、袖口で唇を拭った。

(これがあるから、店は嫌なんだ…)

 足早に店を出る。待っていたラナが彼を見上げた。

「えっと、」ラナが口ごもる。

「…代金は返すから。」

「その服だけで、アミエリウスの国家予算の半分だ。」

「!?」

「ちゃんと、陛下のために働け。それでいい。」

 ギルバートは、何故か不機嫌だった。


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