第42話 不機嫌
茶色の鞘に納められた剣がテーブルの上に置かれていた。
『騎士見習』の模範剣技のとき、ルーエに持たせたが抜かれずに返ってきた。
木剣など瞬時に砕け、真剣を構えてくれると思ったが、その前に泥の魔物が現れ、退治することになってしまった。
『銀月刀』は、その名の通り刀身が月の銀色に染まっている。曽祖父の代に『道具屋』が作り、『銀翼』を率いた父もこの剣を抜いて魔物を退治したという。『魔剣』と言われていたが、自分が抜いても何かが起こるわけでもなく、ごく普通の鋼の剣でしかなかった。
魔獣をもとに鍛えてもらった今の剣や左の腕輪の黒剣のほうがはるかに威力があり、『銀月刀』は書庫の奥へ置き去りにしてしまった。
今、これを取り出したのは父親の言葉を思い出したからだった。
『銀龍の鱗を断ち切るために、ひいお爺様はこの剣をお作りになったそうだ。』
病床にいた先代は、そう言って彼にこの剣を渡したのだった。
曽祖父の時代からこのかた、『銀龍』の出現は皆無だった。ラナがあの姿になるまでは。
彼女に『退治てほしい』といわれるまでは、この剣のことも覚えていなかったのだ。
茶色の鞘を掴むと一気に剣を抜いた。
磨かれているものの刀身に輝きはなく、黒い男の姿を映しただけだった。
「まあまあ、そのような物騒なものをお部屋で振り回さないでくださいませ。」
呆れた声でエバンズ夫人がいった。
思わず、彼女に振り返った。
「いつのまに…?」
「何度もお呼びしたのですが、お返事がございませんでしたので、お出かけかと思い。」
エバンズ夫人の呆れ声がまだ続く。
「いらっしゃるなら、お返事くださいまし!」
エバンズ夫人が手にした盆を机に置いた。
ギルバートは子供のころからエバンズ夫人に世話を焼いてもらっている。
母親より長い時間だ。彼女の前では、『公爵』も子供のようにおとなしくなる。
「お手紙が届いております。」
「?」
「書簡筒ではございませんでしたので、こちらへお持ちいたしました。」
ギルバートは、剣をおさめるとテーブルに置き、かわりに手紙を取り上げた。表裏を見て宛先と差出人を確かめる。そっと封を切り中身を取り出した。文面に目を落とすと穏やかな表情を浮かべた。
エバンズ夫人は、その顔を見るとそっと部屋を出ようとした。
「エバンズ夫人、」
呼び止められて彼女が振り返った。
「はい?」
「彼女の様子はどうだろうか?」
「どちらのお方のことでございましょうか?」
彼が言ったのは誰のことだかわかっているが、少し意地悪に聞き返した。
ラナ嬢がケネスから戻ってから、この二人は、王城の呼出には揃って応じているものの、妙に他人行儀なのだ。
「…ラナ=クレア嬢だ。」
「お嬢様でございますか?」
「近々、彼女に客人があるだろう。ゆっくりできるように客間を用意してほしい。」
「はい。」
「できれば、明るくて穏やかに過ごせる部屋がいい。」
「お泊りに?」
「…それでもいいと思っている。」
「…。」
「私は出かけているから、気にせず、ゆっくりしてくれれば…。」
ギルバートが視線を窓に向けた。
エバンズ夫人は、一礼すると部屋を出ようと扉に向かった。開けようとした扉を叩く音に足を止めた。
「旦那様、ユージンでございます!」
エバンズ夫人が扉を開けた。
「あ、」
「旦那様は中にいらっしゃいますよ。」
「失礼いたします。」
ユージンが足早に中に入った。
「どうした?」
「『王立』のジェイド様から火急のお呼び出しです。
『急ぎ、王立第三本部までお越しください。』とのことでございます。」
「ジェイドが? 急ぎで呼び出すなんて、珍しいな?」
「ラナ様もご一緒に、とのことです。」
「何かあったのか…」呟く。
「クロルに馬車を用意させております。」
「いや、黒騎で行く。彼女にも赤騎を用意してくれ。」
「はい。」
ユージンが頭を下げるとまた足早に出て行った。
エバンズ夫人がそれを見届けるとギルバートにため息をついた。
「エバンズ夫人?」
「『彼女』ではなく、『ラナ』様とお呼びにならないのですか?」
「…。」ギルバートは答えなかった。
「出かける。」
ギルバートは、『銀月刀』を掴むと部屋を出て行った。
◇◇◇
『王立』第三の隊舎の前で、イ・ルーエ・ロダンが二人を待っていた。
ギルバートとラナの馬を若い隊士に預けると彼らの先に立った。
二人が黙ったままついてくる。表情が暗いのは双方ともだし、会話もない。
(なんだか、やりにくいな…。)
ルーエが肩をそびやかす。
ケネスではそれなりに仲がいいようだったのに王都に戻ってからは少しおかしい。
(夜会の後からか? 泥人形のときはそうでもなかったのに。)
ジェイドの執務室の扉を叩いた。
「ジェイド閣下、ルーエです。お二方をご案内いたしました。」
ルーエが扉を開けて二人を通した。
ギルバートが先に入り、ラナが後に続く。
正面のジェイドが苦笑いを浮かべ、それにギルバートが足を止めた。
先客が二人、長椅子に座っている。
上座に私服のローラン・ヴェズレイ宰相、下座の人物も貴族のなりだが、役目を示すものは身に着けていない。
二人が立ち上がり、ギルバートに頭を下げた。
「宰相?」ギルバートが怪訝な顔をした。
ローランが口を開く。
「本日は内密を要することにて。
このようなところにお呼びだて申しまして、申し訳ございません。」
ギルバートがジェイドを見た。部屋の主は肩を聳やかす。
「こちらの者は、マクシミリアン・ガーネット伯爵、『近衛』の官房長です。」
ガーネットが深く頭を下げた。真っすぐな金髪が垂れる。短いところを見ると既婚者だろう。背の高さはギルバートと同じくらいか。歳は、ルーエより上に見える。
「用向きは?」
そういいながら、ギルバートが彼らの向かい側の長椅子に座った。彼がそうしないと他の者が着席できない。
ラナは困ったように立っていた。この場合、彼女の立ち位置がわからない。
「ラナ、」
彼女を呼んだギルバートの視線が彼の隣をしめした。少し離れて、ラナが座った。
ルーエがお茶を用意して客人の前に並べた。
そして一礼をして部屋を出ようと入り口まで下がった。
「ルーエ、どこ行くの?」
ジェイドの声にえっという顔をしてルーエが足を止めた。ジェイドを窺うと小さなため息が見えた。ルーエは扉を背に直立姿勢を取った。
「『オストロフ辺境領』の話は?」
口を開いたのはローランだった。
彼の視線はギルバートに向けられている。
「ランバートから。」
(王様を呼び捨てって…)
ラナが心配そうにギルバート見る。彼の表情が険しい。怒っている風にも見える。
「その『オストロフ辺境領』より、ダーナクレア辺境伯爵令嬢への『拝謁』を願う書簡があることは?」
「聞いている。」
「『拝謁』って?」ジェイドが声を出した。
「ラナ嬢は、王族ではないよ!」
「陛下の『懇意』と思われておられます。」
「あの、『懇意』って?」ラナが小声で尋ねた。
「『側室』とでも思われているのだろう。」ギルバートの声は怒っている。
ラナが目を丸くする。
やり取りを聞いているガーネット伯は困った顔をしている。
「それで?」ジェイドが父親を見た。
「もちろん『拝謁』などありえない。」父親が息子に即答する。
「しかし、ラナ嬢が臣下であるとのことを示すためにオストロフへ書簡を届けさせる役目を与えるそうです。」
「ええっと?」ラナがギルバートを見た。
「手紙の配達人だ。」答えだけが返ってきた。
「…。」
「王命であれば従うほかない。」
ギルバートがため息をついて続けた。
「外交交渉はないのだな。」
「はい。
しかし、念のため、法務に明るいものを供につけます。」
「行けるか?」
ラナのほうを見ずにギルバートが尋ねた。
(あ、)ギルバートの言葉にラナの身体が強張った。うまく返事ができない。
「…オストロフの狙いはラナ嬢です。」
宰相がまた話はじめた。
「ラナ嬢の、ダーナの水を操る力です。」
「…。」
「オストロフには、ダーナ・アビス様の『銀龍』が封じられたと伝わっております。」
「『銀龍』…」ラナが呟く。
「ケネスで、ラナ嬢は『銀龍』に変化されましたな。」
ラナの手が震えた。宰相がその手を見ていた。
「オストロフにかつての『銀龍』がいるなら、ラナ嬢とどちらが本物か確かめたいのでしょう。」
「宰相、この娘のどこが『銀龍』だ? ランバートに剣を向けるだけの小娘だ。」
(ひどい言い方だな。あんなに心配して青くなっていたくせに。)
ルーエがラナを見た。彼女の組んだ指が震えている。
(可哀そうに、まだ子供なのにな。)
「ケネスで『銀龍』を見たのは、公爵閣下とそこの『王立』の者だけです。」
(え? 俺?)ルーエが慌てて姿勢を正す。
「オストロフの『銀龍』が偽物であれば退治していただきたい。」
「私がオストロフに行けないのは承知しているだろう。」
「閣下、退治は、ラナ嬢に可能でしょう。」
「…。」
宰相がラナのほうを見た。何度か会っているのだが、怖いのが先に立つ。ジェイド様のお父様だというけれどあまり仲が良さそうに見えない。
ラナは部屋じゅうの視線が自分に向けられているのに少し怖くなった。
ただ、後ろからルーエが心配そうに見守ってくれる。それが温かい。
ラナは背中をすっと伸ばした。
「…承知いたしました。
お受けいたします。
頑張ります!」
最後の一言が元気すぎて、思わずルーエが噴き出した。慌てて居住まいを正す。
「書簡はすでに用意されております。
出立は、明後日。まずはイゼーロに向かい、そこで使者としての体裁を整え、オストロフの領都へ向かっていただきます。」
「急すぎる。」
「ラナ様は書簡をお渡しくださればよいのです。」
ギルバートの眉間に皺が寄る。
「ラナに、オストロフに頭を下げよというのか。」
「いいえ。
ガーネット卿、」
宰相が隣の『近衛』官房長に話を渡した。
「…オストロフは、ヴィーデルフェンと国境を接するため、『辺境伯』の爵位を授けられていますが、辺境伯順位ではダーナクレア辺境伯が筆頭でありますから、オストロフのほうが頭を下げねばなりません。」
「…。」
「オストロフのほうが陛下の書簡を押しいただくことになります。」
「ダーナクレアってそんなに偉いの?」小声のラナの問いをギルバートは無視した。
「彼女は、爵位を継いでいるわけではない。」
「特例で、陛下が今回のみ爵位を名乗ることをお認めになりました。」
「…。
辺境伯の身分で行くならば、護衛騎士が必要だな。
誰をあてる? 官房長?」
ギルバートの機嫌が悪い。
「本来なら、『近衛』から出すべきですが、ラナ様の事情を承知している者のほうが適任でしょう。
そちらのイ・ルーエ・ロダンを一時、『近衛』にお貸しください。」
ガーネットがジェイドを見た。
宰相が息子を睨む。拒否権はないに等しい。
「…どうぞ、お使いください。」
(人を何だと!)ルーエが口をへの字に曲げた。
「でも、ラナ嬢の護衛騎士の身分でも警護の『近衛』との確執は免れませんなぁ。」
ジェイドが意地悪く続けた。
「『近衛』を従わせる身分がいるよね。」
ジェイドがギルバートを見た。
ギルバートがため息をついた。
「…それで、私まで呼出か、ジェイド。」
「私だって、部下の命は大事なんだ。」
ジェイドが微笑んだ。
(そんなこと、思ってないだろう…)ルーエがうな垂れる。
「官房長、」
「はい、閣下。」
「ルーエには、『銀翼』のマントを与える。」
「え?」
「王国騎士団の序列一位は?」
「『銀翼騎士団』ですが、閣下が解団したのでは?」
「一時的に復活させる。」
「陛下がお認めになりますか。」
「ランバート陛下は、『銀翼』の解団を許していない。」
ローランが口をはさんだ。
「『銀翼』は今も存在している。」
「そういうことでね、ルーエ、今から君は『銀翼』の騎士だ。
上司は公爵閣下だから、忠誠を誓うように。」
「私ではなく、ラナに誓え。」
返事のしようがなく困った顔のルーエにラナも困った笑顔を見せた。
(ああ、俺よりお嬢の方が困っているのだな。)
ルーエはラナの方に身体を向けると片膝をついて深く頭を下げた。
「このイ・ルーエ・ロダン、ふつつかながら、姫様の護衛を勤めさせていただきます。」
「え、ルーエ、そんなに頭を下げなくても!」
「命にかえましても、ラナ様をお守りいたします、ギルバート様。」
ギルバートはルーエを見なかった。
◇◇◇
「ジェイドの急ぎの用はろくでもない。」
珍しくギルバートが感情もあらわに吐き捨てた。
彼は宰相と立ち話を交わしてからやってきたが、馬を待っている間も機嫌が悪い。
「…申し訳ありません。」
ルーエが二人に頭を下げた。
「ルーエが謝る話ではないわ。」
ラナの慰めにルーエが苦笑を浮かべる。
「貴方も困るわよね、私の護衛なんて。」
「お嬢、それは問題ないですが…
何で『銀翼』なんですか?」
ルーエがギルバートを見た。
「平民は『近衛』にはなれない。『近衛』は下々まで貴族の血を引く者たちだ。」
ギルバートが呟いた。
「あ、」
「『近衛』の隊服を着たところで、護衛隊の『近衛』騎士に無視される。それでは、ラナの警護に支障がでるだろう。
ジェイドはそれを見越して私の部下にしろといったのだ。
公爵の、『銀翼』の騎士なら『近衛』も言うことを聞く。」
「…。」
黒騎と赤騎が仲良く歩いてきた。
ギルバートが黒騎の手綱を取り、跨った。ラナはルーエの手を借りて赤騎に乗る。機嫌の悪いギルバートが黒騎を進めた。
「…酷く機嫌が悪いわ。」
「…お嬢が大人の事情に使われるからですかね。」
「え?」
「大事に思われているんですよ。よかったじゃないですか。」
「…。」
「ん? どうしました?」
「…私にできるかな?」
「大丈夫ですよ。
じゃ明日、お屋敷にお迎えに上がります。」
ラナは笑顔を見せるとギルバートの黒騎の後を追った。
(まったく、世話の焼ける…)
「ルーエ君、」
ルーエが振り返るとガーネット伯が立っていた。
「官房長様、」
頭を下げる。
「急な命令で済まないな。」
「いえ。」
「国王陛下も宰相閣下もオストロフ行きをよくは思っていない。」
「しかし、『近衛』の護衛隊を就けてくださると?」
「宰相の出す馬車の警護につくだけだ。イゼーロまで供をする。」
「…。」
「イゼーロからは、領主イゼーロ・アイン殿の領兵が警護に当たる。」
「…。」
「だが最近、整えられたばかりの領兵だからあてにはならない。オストロフの出方も予測できない。ラナ嬢を護れるのは君だけだ。」
「はぁ。」
ルーエが頭を掻いた。
「随分と重いお役目で。」
「…ルーエ君、」
「は?」
「…君の店は、昼間は開いていないのか?」
「えっと、ええ、飲み屋なので夜だけです。
何か?」
「…いや、」
マクシミリアンが困った顔をしたが、穏やかな表情にもどった。
「では、私も失礼する。」そういって官房長は『王立』の建物を後にした。
◇◇◇
「これも、お持ちにならないといけませんよ。」
マリアンが長椅子の上にラナのドレスを並べている。オストロフ行きの荷物を選んでいるのだ。肌着に始まり、化粧道具やドレスも。大半は公爵家で用意されたもので申し訳ないばかりだ。
「えっと、『みかわ糸』があれば用は済むのよ。」
「何、おっしゃっているんですか! 陛下のご使者ですよ! 華やかな姿でいないと。イゼーロのご領主様にもお会いになるのでしょう。」
「そうだけど…。」
ラナの部屋の扉がたたかれた。ラナが頷く。
「はい!」マリアンがそっと扉を開けた。
「あ、お父さん!」
ユージンが少し困った顔をして立っていた。
「ラナ様は?」
「おいでになります。」
ユージンが入口で頭を下げた。
「旦那様がお呼びでございます。執務室へおいでください。」
「はい、わかりました。」ラナが返事する。
「マリアン、お前もお供しなさい。」
「はい?」マリアンが不思議そうな顔をした。
ラナとマリアンが執務室に入ると黒の騎士服姿のギルバートが立っていた。長椅子に透き通った薄い布を広げて眺めていた。
「お呼びですか。」
ラナの声にギルバートが頷いた。
「明日、ルーエが迎えに来る。そのまま、一日、宰相のもとで教授を受けて出発となる。」
ラナが頷く。
「荷物は?」
「マリアンに手伝ってもらって用意しています。三、四日分あればよいと聞きました。」
「ドレスは毎日、違うものが必要ですので十着ほどご用意いたしました。」
マリアンが小さく続けた。
「足りないですか?」
「宰相が侍女をつけてくださるそうだ。」
「え? …マリアンは?」
「オストロフは何が起こるかわからない。マリアンは留守番だ。」
マリアンが酷くがっかりして肩を落とした。
「そんなに危ないところなのですか。お手紙を届けるだけでしょう?」
(やっぱり、『銀龍』退治…。)
ラナが唇をかんだ。それなら、マリアンは連れていけない。
ギルバートが机の引き出しから薄い宝飾箱を取り出した。それをマリアンに渡す。
「マリアン、ラナに着けてやってくれ。」
マリアンが不思議そうに箱を開ける。中には、青い宝柱の耳飾りが一つ入っていた。
「旦那様、耳飾りですか? 対ではなく一つ、片方だけです。」
「片方でいいんだ。」
「マリアン?」
ラナが箱の中をに覗きこむ。
青い宝柱が1本キラキラとしていた。そこに映ったラナの姿は、十六の娘の姿だった。
「…護身用だと『道具屋』が言っていた。」
「こんな立派な高そうなもの、着けられません!」
「…昔、『銀龍』に送りたかったものらしい。」
「?」
「君になら、送り主も納得するだろう。」
「送り主って?」
ギルバートが薄布の端を持つと、ラナの頭の上にひろげた。
『みかわ糸』は、きらきらと光るとラナを包み、青年貴族の服にかわった。
「あの!」
「使者に立つときは、男装しろ。胸に手を当てて挨拶すればドレスのように頭を下げて屈まなくていい。」
「えっと!」
「用は終わりだ。戻りなさい。」
結局、ギルバートの機嫌は悪いままだった。




