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プロローグ
R15全然必要ないとは思いますが一応
正直に言ってしまえば疲れたのかもしれない。
毎日の呼び出し、蔑まれたり同情されたり。まだ公表はしていないものの婚約者に選ばれた時の嬉しい気持ちが今やどこか遠くの方でぽつんと今の私を見つめているかのようなそんな心境。
その婚約者であるアレックスのことを好きなことには変わりない。今も、昔もおそらくこれからも変わることはない。でももう私はあの頃とは違う。あのノートを見てしまったからにはわかっていたことだ。
親友で幼馴染であるエディにしても同じことが言えるだろう。私たちはあの二人を幸せにしたい。
今はまだ早い。
だからもう少し。
もう少しだけ夢を見ていよう。
大好きなアレックスの隣で___
読んでくださりありがとうございます。