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エピローグ
桜咲く国立周防大学の校門を二人で手をつないでくぐる。私たちは今日からこの大学の学生。これから4年間同じ大学で過ごす。会えなかった高校3年間を埋め合わせるかのように、これからずっと一緒にいるのだろう。そういえば、森野香苗さんはただ単なる部活動仲間だったそうだ。真知ちゃんが言いかけたのは森野さんに彼氏がいるということ。中学からずっと付き合っているらしい。
「藍那、緊張してるの?」
「ううん、翔哉。これから4年間ここで翔哉と一緒に勉強できるんだなって感慨に浸ってただけ。」
「そっか。一生離さないよ。」
「約束ね。」
「ああ、約束だ。」
新しい約束を桜の花が見守ってくれている。今度の約束は守ってね。翔哉。
最後まで読んでくださった皆さんありがとうございました。これで完結です。初投稿でまだまだな文章でしたが、これからもない文才を磨いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。感想もお待ちしております。それではまたいつの日かお目にかかれることを祈って。




