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私
私は私。
興味意欲満載の女の子。
今を生きる高校生。
になるはずだった。
そのなり損ない。
中学生の卒業を最後に学校生活を終えた。
この世界には存在していない。
もう死んでいる。
亡骸と、家族の悲しみと、少しの悔いを残して私は死んだ。
死因は何だったかな。多分交通事故だったと思う。あんまり覚えてない。
中学卒業と共に人生卒業も果たしたのだ。我ながら希有な存在とも思う。
母さんには色々迷惑をかけたかな、死してなお。
私に出来ることはあるかな。
亡骸は触れないからどうにもできない、家族がどうにかしてくれるだろう。
家族の悲しみは触れない、いつかは立ち直るだろう。
残した悔いは……
私は。
体験出来なかった数々の事を。
体験し得なかった数々の悔いを。
叶えて生きたいと。
そう願った。
一話完結物の予定ですが予定は予定。
どうなるか分からないというのが本音です。
この小説は
まあ、暇な時の暇つぶしにでも読んでいただければ幸いです。