表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

公爵令嬢は芸術上手で無な王太子の心の声を聞けるようになった

リュシーは高嶺の花だ。
容姿端麗で社交もでき、性格までが良い。こんな存在はあまりいない。
だがそんな彼女には、一ヶ月前からずっと異変があった。

頭痛

その原因は分からず、今もまだ頭痛は続いている。頭痛薬を飲んでいるものの、同じ時間帯で繰り返す頭痛は気持ちが悪くなる。
時間に合わせて頭痛がきていたが、最近では朝昼晩の二十四時間、ずっと頭痛が続くようになった。

「頭痛が一ヶ月前から同じ時間帯にある」と両親には話したが、未だに「朝昼晩ずっと頭痛が……」とはどうしても勇気が出ない。

医者に診せても「問題ない」と言われるばかり。だがリュシーは、父親に昼に『安全な』森に公務の付き添いを頼まれた。
これはリュシーが『公務で外出することになったら、私も連れて行ってくださいませんか?』とお願いをしていたという訳だ。もちろん、親バカな両親はそれを娘の成長だと喜び快く受け入れてくれた。

だが、父と別行動をとった際、魔物がこちらに迫って来た。
熊型の、恐ろしい雰囲気を漂わせている魔物だ。

「———っ! 嫌、来ないで! お願いよ……!」

そうねだるも、魔物には言葉すら届いていない。
そんな時だった。

【どこだろ……毛先がクロッカス色をした、黒髪………】

芸術上手な無の顔を保ち続ける王太子、ロレンツィオの声が聞こえたのは。

〜〜*〜〜*〜〜

彼に助けてもらい、庭園の散歩に誘うリュシー。
ロレンツィオは最初は面倒臭いと言っていたが、今では公爵邸の花を眺めたり触れたりしながら楽しそうだ。

だが彼には、何やら明かせぬ秘密があるそうで……。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ