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電車にて1

作者: 月夜佳

電車での出来事です。

うぅ、なんともしがたい。

タイミングが難しい。


私は、電車通勤をしている。

どこにでも居るサラリーマンだ。ただ人より少々気難しく、細かい事が気になる。そして、気が弱い。

刺激を求めているのに、ひどく疲れるので、アクセル全開の状態でも、同時にブレーキも踏みっぱなし。なんともやっかいな性質である。


電車に乗ったら、席に座る事が出来た。

しかし、お隣さんの紐がはみ出している。リュックの紐である。私のお尻の下に紐がある。

5分くらいしたら、体温が移り、紐感が無くなって席に馴染んで来た。行ける。このままだったら私は紐を下敷きに乗っていられる。良いぞ。


お隣さんが身動ぎした。紐がピンと張った。

えっ、降りるの?お隣さんが紐をまた引っ張り、ピンと張る。で、冒頭のタイミングが難しい、となる。


小心なので、シーンとした車内でいきなり席を立ち、すみませんとは言えない。恥ずかしい。


お隣さんが降車する時にお尻だけ浮かす?

そうすれば良いのか?

全神経をお隣さんの降車する時の動きに集中する。

何個か駅を過ぎ、終点になった。電車が止まったと同時に席を立ち、紐をピンと張らせずに降車出来た。

やりきった。今日はもうやりきったぞ。


通勤で神経をすり減らし、仕事に手が着かなかったのはいうまでもなかった。








こんなこと良くありますよね。

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