プロローグ
読もうとしてくれた方ありがとうございます(_ _)
遅筆で未熟な部分が多々あると思いますが、温かい目で見守っていただけると幸いです。
痛い、痛い、痛い
私は痛みに鈍いなんて思っていたけど、それはただ今まで耐えられないほどの痛みを感じたことがないだけだった。
目に前に広がっていく赤い液体を見て、人間ってこんなに血がでるものなんだと頭の片隅で現実逃避する。
身体中に襲いかかる痛みに頭が真っ白になって何も考えられなくなっていく。
ふと目の前に誰かの靴のつま先が視界に入る。
誰なんだろうと痛みをこらえて顔を上げようとした。
ザシュッ
あぁ、あああ
何かが私の喉に刺さって、上げようとした頭が床に打ち付けられた。そのことが痛いと思う余裕もなくさらなる痛みが襲いかかってくる。赤い血溜まりが広がる速度が加速していって、少しずつ、少しずつ身体の感覚が薄れていく。床の感触が、血の匂いが、感じなくなっていって、視界が霞んでいって。
「……次は、逃げられるといいね?」
投げかけられた言葉の意味も理解できず、身体から力が抜けていく。痛みも、感じなくなっていって、何もわからなくなる。
―――ぁあ、人間ってこんなふうに死ぬんだ?
そんなことを考えながら、私は死んだ。
読んでくれた方ありがとうございます。
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あまり書き溜めてないので最初の方は取り敢えず一週間ごとに更新していこうと思います。