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9/10

file7 その物語は・・・

えー今回は2人の過去についての事なんですが、番外編だと思ってくださってOKです。

1人の男がコツコツとこぎみ良い音を立て、王宮にある図書資料室に入っていく。

男は黒くしっかりとした生地の服を纏っていて服のボタンはいずれも金色に輝いたものだった。

胸元には名札のようなものがあり、そこには異国の文字が記されていた。

そして歩くことになびく赤いマント。

銀色に髪の上には金色の王冠をかぶっており、この者の地位の高さを表していた。

男は書庫から一冊の本を手に取り、懐かしむかのように開く。




それは、国の再生と、その国でよく遊ばれている盤上遊戯の駒の名前に由来する物語を描いた短い童話だった。






――――「新アレクサンドリア誕生物語 追放された王子と2人の従者」――――――――





昔、1人の若者が未開の森の地に畑を作った。

森の精霊達は彼を歓迎した。

すると彼の耕した畑は見事な豊作となった。


彼は喜びいさんで多くの人々をこの地に連れてきて大きな畑を作った。

森の精霊達は彼らを大いに歓迎し祝福した。

大きな畑はまたも大豊作となり、この地に定住することになり、街を作り若者は王となった。


若者の王は立派な神殿をたて、森の精霊を崇拝した。

森の精霊達は彼らに感動しこの人間達と共存することを選んだ。



それから数年、王と正妃の間に3人の子供が副妃との間に1人の子供が生まれた。

精霊達は大い彼らの誕生を祝福した。

この国は、とても平和で幸福な国だと誰もが思う立派な国になった。




月日は流れ、王は病に陥り、1番初めに生まれた王子に王位を譲ると伝えた。

2番目に生まれた王子、3番目に生まれた皇女はそれに憤慨し、我こそはこの国を治めるに相応しいと声高に唱えた。そして国は3つ巴の内戦になってしまった。


3人はまず副妃から生まれた幼く王位継承権のもっとも低い王子の地位を剥奪し、国から追い出した。


そして3つの勢力の戦いで草木は炎に焼かれ、湖は血の色に染まり、繁栄の象徴である神殿はあとかたもなく瓦礫の屑となった。

それを悲しんだ精霊達は彼らを見限ってしまうのだった。


そんな戦乱の最中、副妃から生まれた1人の幼い王子が2人の従者を従えこの国に舞い戻った。

幼い王子は失われたはずの精霊の力を味方につけ内戦で疲弊した貧しい民に潤いを与え、一度戦となれば2人の従者によって戦士達を平伏させた。


2人の従者は齢13くらいの子供で漆黒の髪に漆黒の衣服を纏う少年と少女で彼らは剣一太刀で100人もの屈強な戦士達をなぎ倒し、一つの采配で戦況を覆す神の使いだった。


彼らは瞬く間に内戦のきっかけを作った3人、王子皇女との争いを治めた。


役目を果たした2人の神の使いは、着ていた黒い神の装束を王子に与え、綺麗な光と共に空へ消えていったが、この戦いでの2人の従者の活躍をもとに制作された盤上遊戯には2人の従者の名前にちなんで、駒にホワイトナイト、ホワイトクイーンという名前をつけ、2人の従者の活躍を永遠に称えるのであった・・・



そして副妃から生まれた幼い王子は正式に王子として地位を取り戻し、後に王となり、ふたたびこの国に平安が戻るのであった。












―――――――――――――――――fin――――――――――――――――――――






読み終わるとその男はフっと笑い、本を戸棚に戻し、部屋を後にするのであった。









白上一貴→白神一騎→ホワイトナイト

白上一姫→白神一姫→ホワイトクイーン


まぁややネタバレですよねw


あと時間軸がずれているのでこの今後本編と関係・・・


これ以上のネタバレはやめますw


これかもどうぞよろしくお付き合いください。

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