表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

file3.5 初夜

すいません!前回予告と違う内容です><

もうしわけありまえん!この話を入れるの忘れてまして・・・。ある意味重要???な回です。

愛美side


その日の夜、疲れていたせいか横になると意識が溶けるようにすぐに眠ってしまったようですが、潮騒の音でうっすらと私は目を覚ましました。

パチクリ・・・

どれくらい眠ったのでしょうか。まだ夜は明けてないません。

視界はとても暗く月明かりだけが頼りの世界でした。

私は怖くなり一姫さんと一貴さんの姿を探します・・・

しかし隣で寝ているはずの一姫さんの姿は見えず、眠気眼で周りを見渡すと2人の人影が背中を寄せ合いながら砂浜にある大きな石に座っている姿が見えました。

それは一姫さんと一貴さんです。

2人の周りには月光が降り注ぎ2人だけの聖域を思わせる神秘的な景色が広がっていて思わず見惚れてしまいました。

とても綺麗なんです・・・

2人は何か話しているようで、悪いと思いつつもそっと耳を澄まします。



「お兄ちゃん・・・気づいてるんでしょ?」

昼間の一姫さんの高圧的な声とは喋り方も口調も違っていて、その声はまるで覇気なく母に甘える子供のようなソレでした。

「この島のことか・・・」

「やっぱ気づいてたんだねお兄ちゃん」

「そりゃな、最初は信じたくなかったけどな、今日お前が僕にわざわざ高い木に登らせたのはその確認もあったんだろう?」

「お兄ちゃんなら気づいてくれると思ったわ。飛行機に乗っていた時間、太陽の位置、気候、砂の質、生えてる植物・・・こんな場所日本にはない・・・」



???

一姫さんは何を仰っているのでしょう。

日本にない?外国でしょうか?・・・ハワイとかですかね?

外国の島がハワイしか知らないわけじゃないですよ!


「ああ、片側しか見てないが、綺麗な半円を描くような形だった。むしろ不可思議なほど綺麗な半円でな。この海岸の造形に該当する場所なんて日本地図にも世界地図にもないはずだ」


いったいどういうことなんでしょうか?わけがわかりません。

綺麗な半円って・・・

珍しいんでしょうか?


「うん。詳しくはもう少し調べてみないとだけど、私達またきちゃった可能性が高いかも。もう来る事はないと思ってたのにね」


2人の会話がまったく読めません・・・


「しかも今回は稲葉も・・・下手したらもっと多くの人まで流れてきたかもな・・・」

「そうね、もしそうなら愛美がかわいそうだわ・・・」

「あぁ、守ってやろうな」

「ふふふ、妬けちゃうわ」



私が流れて・・・?かわいそう?守る・

私にはわかりませんが、2人は私の心配をしてくれているようでした。



「ファブリオは元気にしてるかな?」

「彼ならきっと元気よ、もしかしたら会えるかもね」

「ハハハ、あの頃とは違ってアイツはもう一国の王子なんだ。そう簡単には会えないさ」

「ふふふ、案外私達がここにいるのはファブリオ君のせいかもしれないわ」

「だったら一発ぶん殴らなきゃな、こっちの無関係な地球人巻き込んでんじゃねーってな」

「もうお兄ちゃんたら笑い事じゃないのに」


王子?

ファブ・・?

地球人?

どうやら2人はここがどこであるか知っている様子。

しかし私の頭にはそれはもうたくさんのハテナマーク(?)が飛び交います。


「ふぁ〜〜〜」

一姫さんが大きなあくびをひとかき。

「ひめ、そろそろ寝ておけ今日は狩りにいくんだろ?」

「ん、そうする、愛美には黙っててね、心配かけさせたくないわ」

「りょーかい!おやすみ」

「おやすみ・・・頼りにしてるよお兄ちゃん」

「・・・・・・恥ずかしい妹だ」


気がつけば水平線の向こうから太陽がチラリと顔をだしていました。

2人が立ち上がりこちらに向かってきたので私はササっと体を横にし寝ているふりをします。


一姫さんは私の隣で横になり、すぐに安らかな寝息を立てていました。


私は頭が混乱してなかなか寝付けることができませんでした・・・




次回こそ・・・狩ります・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ