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その16


あれやこれやと聞かれてようやく収束した後自分の席に座ると神城さんが話しかけてきた。



「白石さんと付き合う事になったみたいだね」

「ああ。神城さんまで知ってたか」

「聞こえてきただけよ、白石さん嬉しそうね。良かったじゃない」

「ああ、なんかこうなるまで色々あったけどなってみるとこれで良かったのかなって」



ヌッと横から奏の顔が割り込んできた。



「優〜、言ったそばからぁ!」

「ふふッ、言ったそばから?白石さんって結構妬き持ち焼き屋さんなのね?足立君には白石さんと付き合えて良かったねって言ってたのよ?でもそうね、足立君奪っちゃったら面白そうかしら」

「ダメ〜ッ!ようやく優と付き合えたんだから!」



奏が俺の頭を抱きしめてくる、おい、胸が当たってるし何より苦しいんだけど。



「冗談よ、ほら足立君が苦しそうよ、早く離してあげたら?」



神城さん意外と奏に意地悪だな。奏がようやく離してくれた。



「前から思ってたけど2人とも仲良しだね、でもいつまで続くかしら?なんてね」

「むぅ……」



少し舌をペロッと出して神城さんは相変わらずの意地悪な笑みで奏にそう言うと奏は少しムッとしていた。



やれやれと思っていると横から視線を感じたのでさり気なく見ると新垣唯がチラチラこちらを見ていた。俺と目が合うとパッと顔を逸らしてしまった。うるさかったのかな?



外を見ると登校前は晴れていた空が曇り出していた。



「なぁ奏、雨降りそうだけど傘持ってきたか?」

「天気予報で雨降るかもって言ってたから持ってきたよ!もしかして優持ってきてない?」

「持ってきた人が言うようなセリフに感じたか?今の」

「じゃあ雨が降ればいいねぇ、そしたら私と相合い傘だよ」

「なら私普通の傘と念の為折り畳み傘2つ持ってるけど足立君に貸してあげようかな?」



神城さんは奏に対してニタリと笑うと奏はまたムッとしている。



「何でそこで神城さんが入ってくるの〜!?」

「面白いから」



奏は完全に神城さんに遊ばれてるな……



朝のホームルームが過ぎ、1限目の授業が始まった。あれ?なんか隣の新垣さんがソワソワしている。



なんだろう?と思い注意深く見ていると筆記用具を忘れたらしい。借りればいいのにと思ったがそんな彼女の様子を見てるとああ、そう言うこと出来ない子なんだなとすぐ分かった。



別に無視してても良かったんだけど気付いちゃったし視界でソワソワされるとなんとなく落ち着かないから借しておこう。



あ、消しゴムは2つないや。まぁシャーペンの消しゴムで俺はいいかと新垣の机をチョンチョンと叩く。新垣さんはビクッとしてこちらを見た。そんなに驚くなよ、こっちもビックリするわ。



「新垣、筆箱忘れたんだろ?俺シャーペンと色ペン何本か持ってるから借すよ?」



新垣はさらに驚いて「いいの?」と素振りする。



「今日か明日でも返してくれればいいからさ」



そう言って新垣さんの机の上に筆記用具を渡した。



新垣は声には出さなかったが「ありがとう」と口を動かして言った後すぐ視線を戻した。



前から思っていたがオドオドした感じの子だな。つーか何気に初めてじゃないか?こいつに関わったの。



休み時間になり後ろの席の康太が話しかけてきた。



「新垣忘れ物してたのか?このクラスになって新垣の存在忘れてたわ」

「ああ、ぶっちゃけ俺も」

「後ろから見てたけど新垣めっちゃ照れてたな、お前白石と付き合ってんのに惚れられたりして?」

「いや、んなわけないだろ」



そんなことを話していると奏が俺の席の方へやって来た、ついでに後ろから今井も連れて。



「次音楽室だよね?一緒に行こう?」

「奏〜!親友の私をぼっちにさせるなんていい度胸じゃないか、足立君に奏がとられちゃった私の身にもなりなさい」



今井、だからって俺に睨みをきかすのはやめろ。




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