表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カースカ(旧スーカスカ)  作者: ぷらまいせぶん
ヴォヴクラーカ
88/104

脱走兵

25年1月追加


うっかり重要な部分抜かしてたので追加しました…

男は一人歩いた。




敵を見逃し、仲間の死体を乗り越え、軍服を脱ぎ捨て、敵から逃げて。


人目を憚り、軍人や貴族の目に怯えながら。




疫病が蔓延る港町から、山を歩き、渓谷を歩き、


隣国の貴族が支配する土地を経て、


馬に乗って草原を駆け抜け、河を越えた。




何回満月を見たか。


戦場を逃げ出してから、何か月が経ったのか、何年が経ったのか、


もう男には分からない。




鳴り響く大砲、銃声、怒号。華々しい音楽に、その後の悲惨な光景。


撃たれていく仲間、刺されて死ぬ仲間、病に倒れて死ぬ仲間や捕虜。


自分が殺した敵と、獰猛な目をした獣たち。




戦場の記憶は、つい数日前のことにも、もう何十年と前のことのようにも思えた。


そんな時、男はある森に辿り着いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ