改編せよ
この話の関連としてはソシャゲですね。
飛ばされるとそこは黒一色の空間だった。
「ここは………」
うろうろしていると答えが帰って来た。
「ここは、私が造り出した全ての空間に繋がる亜空間です」
「成る程な、ここから過去や俺の時代に飛ぶと」
「ええ、その通りです」
「ところで一つ聞きたいのだが、その主神とやらに過剰な介入は禁止されているのだろう? いいのか?」
「駄目でしょうね、ですがあの方は今は別のことに集中して気付くのは遅れるでしょう、なんとかなります。あの方にとってこの世界はいくらでもやり直せる物ですからね」
全く誘導されたのは業腹だが、そこまでして助けようとする精神には頭が上がらんな。
「癪にさわるな」
「大分人間性が失っているので仕方ないとは言え、全く人をなんだと思っているのか」
人間性か、その主神とやらも人だったのかもしれんな。
「ふん、まあいい。さっさと案内しろ」
「ええ、まずは神殺しの英雄の中心人物、フィーアルの養母アーシェラの救出です」
「養母? 待てあの者が生みの親でないのか」
たしかに顔だちがあまり似ていないとは思っていたが。
「ええ、ご存じでなく?」
「ああ、初めて知った」
「あなたは人の過去に興味が無さそうですからね」
「で、誰があいつの親なんだ?」
「かつての大国、オリエント王国国王ですね」
「あいつがか?」
あの平和ぼけしたあまちゃんがか?
「アーシェラさんとガルトさんは過去に囚われることを危惧して教えていないので知っている人間は、あなたとあの二人だけです」
なかなかいい親だな、うらやましいな。最初殺したたのが忍びない。
「まあ、じきに二人になるさ。さあ、行くか」
「健闘を祈ります」
「ふん」
光が体を包み込み全身に浮遊感を感じ、景色が草原に変わる。
「さてと、探すか―――――――――――」
◇◆◇◆◇
「他愛ない」
竜を倒し付きの者に多少説明したところで黒の空間に戻された。
「お疲れ様です、どうでしたか?」
「たかが中位の竜種とはな、興ざめだな。もっと強いのを期待していたぞ」
「過去に介入するのです消費する魔力は半端ではありません。出来ることなら抑えたいのが普通ですよ、アンデットドラゴンもあの状況では最適解です」
「正論だな、しかしアーシェラ殿のあの魔法は驚いたなあの年であそこまで使えるとはな。そういえば疑問なのだが一回目の世界ではどうやって悪神を殺したんだ?」
「それは――――――」
なんか1人劇ですね。