なろう作品のルビについて考えてみた
『ルビ』ってなんじゃろ?
『ふりがな』のことです。
文章において『ふりがな』を振るという行為は難しい漢字を読みやすくするための行為でしょう。
たとえば、
【神を祀る】
【あぁ、斑鳩が飛ぶ】
などです。
それがその内にその漢字では本来読まないであろう読み方を読ますために使われるようになりました。
【本気】
【親友】
といった、『本気と書いてマジと読む』という例です。
それが発展して中二言語の説明にルビを使われるようになったわけですが……
最近使い方がおかしいんじゃないかな?と思う作品が多々見受けられまして。
一般的によく使われている一文で説明したい。
【あいつは紳士である】
紳士と書いて、へんたいと読ませたい。
これが地の文であれば問題はない。
紳士=変態という構図を読者に理解させたいのだからである。
だがこれが会話文であればどうであろうか?
「あいつは紳士だからな」
伝えたいことは、あいつが変態であることなんですが。
この場合、キャラはどう発声しているんでしょうか?
「あいつは『しんし』だからな」
「あいつは『へんたい』だからな」
さて、作者はどちらの発声を意図して書いたのでしょう?
会話文のルビとは、そのように発声させるための注釈だと私は思っています。
なので例文の「あいつは紳士だからな」の場合では
「あいつは『へんたい』だからな」
と、キャラは発声していると読むべきですね。
作者の意図が、あいつは変態という意味での紳士だと発言したい場合は、
「あいつは変態だからな」
と表記すべきではないでしょうか?
というわけで。
結論
『地の文におけるルビは解説内容で使っても構わないが
会話文におけるルビは発声内容として使うべきである』
如何でしたか?
以上、「なろう作品のルビについて考えてみた」でした。
「斑鳩が飛ぶ」と聞いて、あぁたゆんたゆんするんだろうなぁと思った紳士(読者)は少なからずいると思う。
残念な事にそっちの斑鳩じゃないんだ。
ちなみに作者は紳士である。
もちろんルビは振りませんよ?
ご想像にお任せ致します。