空気色の羽の天使
「あのね、奏くん。」
黒い髪を風になびかせて君は振り向いた。
「私、天使なの。」
白いカーテンが君の後ろで忙しなく揺れる。
まるで、天使の羽のように。
――そして少女は見えない羽で空を望んだ。
黒い髪を風になびかせて君は振り向いた。
「私、天使なの。」
白いカーテンが君の後ろで忙しなく揺れる。
まるで、天使の羽のように。
――そして少女は見えない羽で空を望んだ。
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