表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/144

第90話:オーク集落の改築──というか新築

2/26 23:57


後から知りましたけど、PV10万、ユニーク1万行ってました。

総合評価も、500を越えてました。


とてもありがたく、モチベーションも上がります。



あのあらすじやタグを乗り越えて、ここまでお読み頂いている読者のみなさんに感謝を申し上げます。

本当にありがとうございますm(_ _)m


これからもお付き合い頂ければ幸いです( ・∇・)

 

 15日目:現在作業中の札がついた元オーク集落



 交易都市ハラスラを出たのが朝。


 オーク・リーダーの罠を食い破ったのが昼前。


 オーク・キングの居るここ集落を襲ったのが昼過ぎ。


 そして今、もともとあった家屋を潰して新たに<建築>スキルの慣らしがてら野営地を作っているのが、夕方前。


「お前ら、もしかしたらこの集落から狩りに出掛けていたオークの部隊が居るかもしれないからな。

 しっかりと警戒しておいてくれ」


 まずは一軍メンバー達の、ランクアップによるマイナス点がないかを確認。


 魔物が装備したものは、俗に魔物装備と呼ばれるものに変化することがある。

 これは、銘付きの武器も同様だ。


 特に、ランクアップ時には、ランクアップによる魔素の影響を受けて変化する。


 それは魔物の使いやすいように最適化されるのだが、若干雑だ。

 更に手をかけて、最適化させる。


 ふむふむ。悪くない、上位化しただけだな。


 魔物装備はいいな。

 体格が明らかに変わったのに、それに合わせてアップデートしてくれたから、ある程度のメンテで済む。


 加えて女性陣の下着類も誂える。

 これは戦闘にも直結するからな。

 一応男性陣に見えないようにしてから、形や大きさを計測して作り上げた。


 ユニとは全く違う、というよりユニが特殊すぎるね。

 とりあえず、魔物装備化されることも願って、ある程度の力で作り上げた。


 同時進行で、<建築>もしている。

 スキルというものは、やはり凄いな。

 魔術系で特に感じられるが、生産でも凄いものだ。

 持っている知識を、技術として形に出来る。


 それもこれも、エルのお陰でも有るがな。


 エル:マスターのお役に立つことが、エルの存在理由です。


 懸念していたオーク達の帰還は今のところない。

 俺たちが遭遇したオーク・リーダーの1部隊だけだったのか?


 空から魔鳥編隊が空撮してるけど、特に敵影なし、と。


 ……よし、家屋はこんな感じでいいかな。

 そろそろ、タスクをこなしていこう。


 まずは……。


「キシ!」


「ハッ! 御前に」


 うむ。

 小柄の時は少し滑稽さがあったものだが。

 人間とほぼ変わらなくなり、顔つきも逞しい。

 騎士だと言われて、笑うどころか納得するほどだ。


「キシには騎乗系スキルはあるが、決まった騎獣はいない。

 これは確かだな?」


「はい。大将が宜しければ、飼わせて頂けないかと」


「ああその件だ。キシ、お前は俺が創造した魔物の中でも、一軍メンバーだと言ったな。

 その騎獣が見劣りするものではいけないだろう。


 よって、お前の騎獣を直接力を込めて創造したいと思う」


「! 宜しいのですか!」


「ああ、勿論だ。これから創造を行う。

 その為には、キシ、お前自身の血液が必要だ」


「血液、ですか?」


 疑問が浮かんでいる。

 というか様になるなー、人間大だと。

 その忠誠ポーズ。


「ああ。その方が、キシと相性が良く、また強い魔物が創造できるからな。

 この小瓶一杯に、血液を入れてくれ」


「ハッ! 畏まりました!」


 清潔なナイフを渡し、付けた傷からゴブリンでも赤い血液が小瓶に貯まっていく。


「よし、<ヒール>

 これから、ここに創造していく。

 この小瓶を軸に力を込めていくから、お前もネガイを込めてくれ。

 どんな魔物がいいか。

 どんな魔物になってほしいか、とかをな」


「我が愛騎に望むネガイ……。畏まりました」


 今回は、外から干渉できるように創造を行う。


 まずはいつも通り、創造したい魔物を選ぶ。

 選ぶのは、馬系の魔物。


 騎獣にするなら、猪や鹿、牛も出来るのだが、キシは馬を望んだ。

 なので馬系。ちなみに、ツイン・ホースはもう一度創造しようとすると、物凄いリソース食うので無理である。


 魔物を選んだら、魔素と魔力を形にしていく。

 この時、素材に馬系の何かを使うことで、リソースを増したり出来る。

 オーソドックスに、馬肉や馬の骨(比喩に非ず)。

 ランク4になった、ライト&ダークの毛を混ぜる。


 そして、特別なキシの血液を混ぜる。


 核が、形作られていく。


 キシと<思考技術>で意識をリンクさせ、ネガイを込めていく。

 キシのネガイにより、キシに合う魔物が。

 俺のネガイにより、強い魔物が。


 込めた魔素と素材が、核を基点に反応。

 一気にその姿形を成していく。


 ……


 …………


 ………………


「おお! この馬が我が愛馬か!」


 たのむよ、エル。


 エル:ステータスを表示します。



【ステータス】

 個体名:───

 性別:男

 種族:小鬼と共に在りし(ゴブリンズ)騎馬(ホース)(馬系亜種)

 レベル:1

 ランク:4



 おお!

 ランク4か!

 流石に、ランク3から育てたライト達の方がステータスもスキルも豊富で強いが、コイツも中々だぞ。


 何より。


「ゴブリンと共にある時、ステータス上昇。

 特に、相性の良いキシにテイムされると効果が上昇する、か」


「おお! 素晴らしいですな!」


 さっそく乗りたそうなキシに待てをする。


「どうする? キシが名付けるか?

 それとも、俺が()()()するか?」


「たっ、大将がお名前を授けて下さるのなら、私にも、この馬にも光栄なことです」


 本当に名前って重要なんだな。

 一軍メンバーの馬だ。名付けのコストも多目に使ってやろう。

 オーク集落殺戮戦で、かなりのリソースが貯まった。

<ドレイン>の解析・付与でリソースも貯まりやすくなってるしな。


「では命名する。お前の名前は、【ファング】

 キシと共に、敵を食い破る牙となってくれ」


「ヒヒーンッ!」


「良かったな、ファングよ!

 これから頑張ろうぞ!」


「ヒン!」


 うむうむ。

 喜んでいるな。

 まずは<レッドカード>をインストールさせておこう。一軍メンバーだしな。

 あと……そうだ。


「キシ、お前に預けた騎士と従騎士。

 騎士の方は騎乗可能な生物をテイム出来たな。

<レッドの腕輪>に、馬や牛、猪、鹿を放っておくから、好きな奴を選ばせろ。


 従騎士の方も、小動物系をテイム出来るようだから、そちらも好きな奴をテイムさせていい。

 その代わり、テイムされる側の意思を尊重することだ」


「ハッ! 伝えておきます」


「うむ。それじゃあ、警戒がてら、ファングと慣れてくるといい」


「ハッ! 御前を失礼します。

 行こうぞファング」


「ヒン!」


 よし、これでまずゴブリン隊は良いな。


 それではそわそわしているフォルトゥーナさんも居るし、夕食を作ろう。

 下拵えはしておいたけど。



 今回は、オーク肉祭りだ!


「フォルトゥーナ、オーク上位種の食べ比べ、するだろ?」


「キュー(もっちろん)!」









ちなみに、意識リンクをミスると自我に悪影響とか有ります。


ちなみにちなみに、レッド君は恐ろしく自我が強固なためミスっても平気です。


そもそものはなし、エルが居る時点でミスりません。ミスっても対処余裕です。


普通はそうそう出来ることじゃないんですよー、と言いたいだけです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ