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第74話:交易都市ハラスラ、出立

 

 ────<サキュバスの因子>の内部数値が上昇しました────



 15日目:交易都市ハラスラ、城門



 さあ、出発だ。日は既に登っている。


 昨日はご飯を食べ、お風呂に入り、スキルの練習をして寝ただけである。


 特筆すべきことしかない。



 朝のラッシュを避け、また食材を買い込んでから、城門に来た。

 迷宮都市ガザラエン側の城門だ。


 ギルドカードを見せて、出都市。



「レッド様、そろそろ良いんじゃないですか?」


「そうだな。辺りに気配もないし。

 呼び出すとしよう」


 てこてこ歩き、少し過ぎた辺りで、止まる。

 ちなみに、ユニと俺は流石に歩幅が違いすぎるので、<念動力>で引っ張っていたりする。


「来い! ライト! ダーク!」


 少しカッコつけつつ、腕輪に指を当て、コートをバサッと風に打たす。

 勿論、風魔術による演出だ!



 現れたのは……。


「わぁ! 可愛いお馬さんですね!」


 そう、馬である。



【ステータス】

 個体名:ライト、ダーク

 性別:女

 種族:ツイン・ホース(馬系希少種)

 レベル:35

 ランク:3


 ノーマルスキル


<脚力上昇:レベル:3>

<噛み付き:レベル:3>

<脚術:レベル:3>

<牽引:レベル:3>

<被・騎乗:レベル:2>


 エクストラスキル


二体二心(ツイン・ブースト)



 魔物のお馬さんだ。

 馬車フラグは立っていたので、馬車に合う馬を創造してみた。


 馬車は二頭立ての車体だったので、二頭創造したら、こうなった。


 勿論、頭が良く、理解力が高い。

 そして、ツインとつくだけあって、特殊なスキルを持っている。


二体二心(ツイン・ブースト)


 ツイン・ホースの種族スキル。


 経験値を共有し、2倍の速度で成長する。

 2体の間の意志疎通が極めて早く、魂レベルで繋がっている。



 双子馬であり、繋がりの強い、可愛いお馬さんだ。


 レベルは、<レッドの腕輪>内で鍛えていたため、なかなか上がっている。

 ライトは、白い身体に、黒いたてがみ。

 ダークは、黒い身体に、白いたてがみ。


 ちなみに、ライトが右で、ダークが左である。


 ご存知、属性得られないかなーという実験である。

 しかも、双子それぞれで。



 ブラッシングしてやりつつ、他の魔物たちを呼び出す。



「大将。参りました」


 うむ。風格が強くなっているな、みんな。

 それに、後輩ゴブリンを育ててるからか、スキルレベルが上がっている。

 教えることで知れることも多いからな。


「うむ。では当初の予定通り、ゴブリン隊9人であっちの森を探索。

 冒険者と関わらないこと。

 素材が貯まったら、<レッドカード>で戻ってくること」


「承知しています。では、俺たちは行きます。

 ユニ姫様、失礼いたします」


「はっ、はい! みなさん頑張ってくださいね!」


 9人揃って敬礼し、森へと突き進む。

 装備も更新したし、ランクも3の中では強くなっている。

<レッドカード>を発動していても、ランク4にも引けを取らないだろう。


 特にキシの敬礼はビシッとしてたな。

 ああうん。姫だってさ。

 大将:俺の大切な人だからって。


 ──間違ってないな!



 魔鳥連隊4羽も呼び出し、ブラッシング。

 その間に、改造しまくった馬車の車体を取り出し、ライト、ダークに装具を付けていく。

<魔力手>って、便利だね。


「頼んだぞ! (ホムラ)(ツララ)(ハヤテ)(アズマ)


 空から4羽1編隊で確認してもらう。

 ここからは、普通に危険な地帯になるからな。

 まだまだ、ランクもレベルも不足した二軍達ではダメだ。

<レッドカード>も付けてないし。


 モフモフうさぎフォルトゥーナと、グーパンチしか出来ない我らがとっちゃんことアウトをお供に、馬車に乗り込み、出発する。


「ユニ、車体は少し高いから気を付けてな」


「はい。レッド様!」


 ユニのお手手を取り、<念動力>を使い<平衡(バランス)感覚>で力のロスなしで馬車に入れる。


「フォルトゥーナ」


「キュ!」


 うさぎさんの脚を抱えて、上空に<投擲>!


 くるくる縦回転と横回転を組み合わせて、スタッ!

 フォルトゥーナ選手、見事屋根の上に着地!


 屋根の上には、射手や物見が滞在できる空間を作っている。

 きっと、うさみみをうさうさ棚引かせながら、馬車の風を楽しむだろう。


「ほれ、勝手に入ってろ」


「扱いが違いすぎるっス!」


 なんだかんだ言いつつ、アウトはジャンプして車体へ。


 うさぎはともかく、ゴブリンが見られると少し困るしな。

 テイムしてますで済むけど。



「じゃ出発だな。

 ライト、ダーク。出発だ!」


「「ヒヒーン!」」


 ぱっかぱっか蹄鉄を鳴らしながら、馬車は進んでいく。


 ……うん。スプリングやタイヤ周りを整備したし、揺れの吸収させてるから、快適だな。



 さて、<索敵>やら<感知>やらを起動。


<魔力手>を発動。

 エルさんに頼んで、セミオートで素材の回収だな!


 エル、魔物が来たら頼むぞ。


 エル:了。


 んじゃ、アウトにまたマンガ知識を植え込むかねー。



交易都市ハラスラ編・終了。


迷宮都市ガザラエンへまでの道のり、後編へ進む。



あれ、迷宮都市まだつけない!?

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