第4話:非常識なスキル群
スキルとは何か。それは魂に刻まれた、特別な何かである。
ゲーム的なスキルと考えてよい。創造神が創造神だもの。
スキルは習熟したり、生まれつき持っていたり、アイテムで得られたり、武具についてたり。
様々な方法で手に入れることが出来る。
スキルは、それが出来るという証明書でもあり、補正が入る、と言うことでもある。
例えば、剣を振るうことが出来ますか? と聞いて振るえない、という人は少数だろう。振るうだけなら、出来る人の方が多いだろう。
では、剣術出来ますか? と現代日本人に聞いたらどれだけ出来るだろうか。
剣術スキルが無くとも、剣術は学べば扱える。しかし、スキルとして形になると、信用も早く得られるし、何よりスキルのレベルに応じた補正が得られるし、スキルの技を獲得できたりする。
スキル:技能はであるんだけど、その辺は創造神の設定のままだ。突っこみ厳禁。
スキルにもレベルが有るが、全てのスキルに有るわけではない。それはスキルのランク:格に依るものともされる。
スキルのランクは、下から。
ノーマルスキル:通常、普遍、コモンとレアはある。
エクストラスキル:上位、強力。
ユニークスキル:法則に値する。固有、超上位。統合されたスキル。
ミソロジースキル:神に匹敵する、神が与える権能とも言うべきスキル。
アルティメットスキル:究極也。ミソロジースキルよりも、自由度や能力が強いとされる。
スキルごとの大まかな差だと。
無印<意識の壁<ノーマルスキル<<努力の壁<<エクストラスキル<<<才能の壁<<<ユニークスキル≪~~運命の大壁~~≪ミソロジースキル≦アルティメットスキル。
意識の壁は、スキル、及びスキル名は、意識により変わるのだとか。
例えば、剣術と刀術。棒術、棍術、杖術だとか。
杖術でも、神道夢想流杖術とか、意識、認識により変わるらしい。スキル神は特にアップデートしているらしい。
ノーマルスキルの大半は、レベル制だが、ユニークスキルのレベル制は、かなり少ない。
これは、レベル制によって補正が入ることで成長し、ユニークスキルに至れるように、成長させているのではないか、との見解だ。
流石にこの領域は神も知っているわけではないらしい。
ちなみにスキルにも、イレギュラーやイリーガルは多い。
ミソロジースキルとアルティメットスキルは、とんでもない力を持つ。
その代わり持ってる人は殆どいないというわけ。ユニーク持ちは、国の切り札的存在だ。
その上位であるミソロジー・アルティメットスキルは、神と同等に近い。そいつらが神の力を奪った可能性が高い。
しかし強いというレベルではないだろう、後回しだが、優先殺害対象だ。
ではでは、俺のスキル欄よ!
御開帳!
【ステータス続き】
ノーマルスキル
<剣術:レベル:2>
<感覚強化:視聴嗅触味:レベル:1>
<投擲:レベル:3>
<速読:レベル:2>
エクストラスキル
<思考超加速:レベル:5>
ユニークスキル
<純粋なる殺戮遊戯>
ミソロジースキル
<とある神与の迷宮創造>
<自己進化型大天使>
アルティメットスキル
<凌駕する唯一者>
イレギュラースキル
<人間ヲ嫌ウ者>
ふむふむ、既にイレギュラーが発生してやがるぜ。イレギュラースキルに関しては納得しかないが。
とりあえず見ていこうか、コピペで。
ノーマルスキル
<剣術:レベル:2>
剣の扱いと補正を表すスキル。剣を少し上手く扱える。
(剣道の授業を受けることで習得)
<感覚強化:視聴嗅触味:レベル:1>
感覚を強化するスキル。種族により獲得したスキル。強化によるデメリットは特になく、悪臭、目眩ましなどによる行動阻害は通常通り受ける。
<投擲:レベル:3>
何かを投げつける、動作及び結果を強化するスキル。大抵のものに補正が入る。そこそこ遠くまで、力強く、狙ったところに投げられる。
(体育などにより獲得)
<速読:レベル:2>
文字などを速く読める。思考加速とのシナジー効果あり。
エクストラスキル
<思考超加速:レベル:5>
思考が極めて速くなる。それによる疲労を軽減する。危機に陥る時にパッシプで発動する。肉体に負担をかける代わりに、一時的に肉体を思考スピードに近付けることが出来る。
ユニークスキル
<純粋なる殺戮遊戯>
種族スキル。あらゆる全ての殺害・殺戮行動及び結果に大ボーナス。
単なる殺戮ではなく、ルール、意義、価値を敢えて設定することで、ボーナス上昇。
ミソロジースキル
<とある神与の迷宮創造>
ダンジョンを作り、操作することの出来るスキル。
ダンジョンに関連し魔物に対する影響力あり。
・現在、ダンジョンは構築不能。
・召喚、支配可能モンスター、0。
・他のダンジョンを踏破、理解することで諸々の能力を獲得。
・モンスター達を殺害、支配することで諸々の能力を獲得。
・現在のスキルとしての格はノーマル以下。ただし、成長力はミソロジースキル最上位。
<自己進化型大天使>
神が作り出す端末:天使を、個体名:レッドに付与した結果、形となったスキル。
サポートシステムの名のごとく、アドバイザー、マネージャーとして働く。擬似的な人格は有るものの、意思はない。徐々に成長する。
・現在は、様々な鑑定機能を保有。個体名:レッドの望みにより、サポート系の能力を獲得。
・現在のスキルとしての格は、ユニークスキル上位相当。成長力はミソロジースキル最上位。
アルティメットスキル
<凌駕する唯一者>
種族スキル及び、転生/転移ボーナス、今までの人生の殆どを贄として形となったスキル。
・あらゆる全てに成長補正。
・あらゆる全ての成長速度を加速させる。
・魂の衝動により、効果上昇。
・あらゆる全てに関して、不可能はない。
・現在のスキルとしての格は、ユニークスキル下位相当。成長力はアルティメットスキルにおいてすら、絶対なる上位を誇る。
イレギュラースキル
<人間ヲ嫌ウ者>
このスキルが有るから人間を嫌うのではなく、人間を嫌う、その異常なまでの精神が生み出した、創造神すらもイレギュラーなスキル。その全容は不明。サポートシステムにより、常時解析中。ある程度の解析結果を記載。
・人間という存在を嫌うことで、成長にボーナス。人間という存在を壊すことで成長に高ボーナス。
・人間嫌いであることの完全なる隠蔽。気付かれる隙を見せない限り、気づかれることはない。その隙すらも隠しつくす。
・上記に関連し、隠蔽系スキル使用可能。アルティメットスキル持ちですら解明困難な隠蔽を施せる。これは、肉体にも作用できる。
よしよし、前提として、転生/転移の際に、俺は生まれ変わるために、魂の経験値がリセットされている。
その為レベル:1なのだが、ただリセットされる普通の人と違い、それをスキルのエネルギーにしたため、強力なスキル群となっている。
その全ては、成長力に主眼を置いているため、初期である今は一般人よりかは、強い。
戦闘を生業とする兵士や、冒険者では、駆け出し程度だ。
その代わり、強くなる速度は速く、強くなれる限界はない。
最初は弱いが、正の成長スパイラルに入ると、手も付けられない強さになれる、そんなスキル構成だ。神とノリノリで考えた。
残った搾り滓のようもので、ノーマルスキルの戦闘スキル、<剣術>と<投擲>は作り出した。<思考超加速>も、素質が有ったものだ。
軽いコストで形に出来たので、作っておいた。ないと不自然だしな。
しかし、イレギュラースキルなんか、あんのな。
だがこのスキル、まだまだ解明できてないが、効果は凄いな。
更なる成長ボーナス。
必要だった、隠蔽もある。後で試そう。
肉体……。おっ、髪の色も身長も変えられるのか。ただ、プリセットのこの肉体以外だと、少しずつ消耗がある。消耗がないのは、
1、現在の見た目年齢:15才程
2、前世の見た目年齢:20才程
3、何故か見た目年齢:10才程
3番だけ、理由がわからん。だが、変装出来る数が増えるのは良い。普段は1番、大人な見た目が欲しいときは、2番。ショタになりたいときは、3番。ワケわからん。潜入には使えるか?
それぞれ、ステータスは変わらないが、リーチが変わるな。ただ、当たり前のように動かせる。サポートの効果もあるが、イレギュラースキルって凄いな。
そういや、サポートシステム。これ、名前付けるべきだろうか。
これ、神が俺の知識を探して、大抵の主人公にはこんなスキルついてるからと、付けてくれた現在最も活用してるスキル。
大天使の、大は、特に力を込めた、という位で、宗教の位階とかは関係ないそうだ。
でも、名前は付けるべきだろう。今後、モノローグ解りづらくなるし。
それにサポートシステムなんて、直球過ぎるし。
どんな名前かなー。大天使か……しぐrっと、なんかやめた方が良さそう。
俺の天使──正しい意味で──だし、ブル? いやダメだろう。可愛くない。
…………よし!
サポートシステム、君の名前は、エルだ!
賢いイメージもあるし、天使はエルのイメージだし。フランス語のイメージも良い。
ただ、俺がヤバイ子扱いされるが、そんなもの最初からである。
よろしくな、エル!
エル:了
よし、エル、残りのステータスも確認だ!
あれれ、白い空間から出発出来ない。