第45話:盗賊はレアドロップが期待できる敵とは誰の言葉だろうか
8日目:改築されてる旧砦
さて、盗賊の鹵獲物を再確認していこう。
まずは、物資。
食糧類は、保存が利くものは砦に残し。
アシが早いもの、俺が一旦調理・下拵えしたものは収納。
便利なアイテムボックス。
衣料品等も全部回収。
どうやら、商業馬車を襲ったようで、主に食糧と衣類が主だった。
馬は居なかった。残念。
馬車の車体を収納しつつ、馬を見掛けたら捕獲、ないしは殺害して魔物化ルートかなー。
残りは、盗賊達の持っていた装備類。
使えるものはそのまま。
手を入れる必要が有るものはリサイクル。
ダメになっているものも、<錬金術>で再生だ!
それでもダメなら、ゴミとして分別。
特に良いのは、頭目の持っていた剣だな。
<氣風閃剣>
ランク:レア
氣力による攻撃力上昇に補正。
回避、攻撃速度に補正。
改造!
<旋風・速閃剣>
ランク:レア
スキル:<風氣刃><風刃波>
氣力による攻撃力上昇に補正。
回避、移動、攻撃速度に補正。
刀身は硬質化及び粘りの強化。
切れ味の強化が施されている。
うむ。レア装備だ。
それを弄ってみて、強化してみた。
それと。
<耐火の指輪>
ランク:ノーマル
火に対する耐性の上昇。
改造!
<耐火の指輪>
ランク:レア
スキル:<火属性耐性上昇>
強化したら、スキルがついた上にレアに上がった。
この指輪が有ったから、頭目は火達磨でも動けたのか。
限界突破と狂戦士化が主だと思うけど。
防具はダメだったので、軽装を他から見繕って強化。
やっぱりレザー装備である。
メインの武器が増えたな。
他に使えるアクセサリーは少なかったので、ゴブリン隊に支給。
そしてお金だ。
計1000万エン程。
貨幣も、細かいのが多い。
本来なら邪魔だろうが、俺には有難い。
崩さずに使えるし、表で使える貨幣は使いやすい。
白金貨とか有ってもねー。安心はあるけど。
宝石も少しあった。
これは生産用に使う。
宝石がこっちに使えるのはありがちだ。
実際に使えるし。
試しに作ってみた。
<赤石の短杖>
ランク:ノーマル
火属性魔術の補正。
魔術師装備だ。
イメージ準拠なのか、赤い石で火だった。
やっぱりイメージしながら魔力込めたからかなー?
緑の石で風を、青で水が出来たので、マホ:ゴブリンの魔術使いに渡し。
薄い赤の石で回復強化が出来たので、こちらはホリィ:ゴブリンの回復使いに渡す。
あっ、宝石使いすぎだ。まぁいいか。
しかし、時間加速便利だわ。消耗凄いけど。
全員の装備を更新し、砦も色々と罠を施した。
実はこの砦、実験に使ってみようと思い、改装した。
<地属性魔術>とか<念動力>って便利だわー。
この砦、元は魔物対策か何かで作られたのだが、まあ放棄されて周りは森に。
魔物やら盗賊やらが塒に使うようになった。
ここ、町からは離れてるし、周りには食糧が有る。
ここに、ゴブリンを配置して実験を執り行う。
繁殖実験と、俺が直接指示だししなくても、ゴブリン達は動けるのか、という実験だ。
丁度良く、人間の女は居る。
結局6人。壊れているのが4人で、壊れかけが2人。
薬とスキルを用いて、心を完全に壊しておき。
ただ、生存できるよう、食事などの機能を忘れないように設定。
薬で繁殖力を上げつつ、顔や、個人が特定できるようなものを変えておく。
顔は、ゴブリンが好みになるように変えておく。
ちゃんと美人だ。ゴブリンもこっちが良いらしい。
人間なので俺はNG。
スキルと称号の効果で、やり易かったな。
<工作>先生がヤバイ。
そしてゴブリンを創造。
特に手を加えなくても、俺の創造するゴブリンは頭が割りと良いらしい。
まずは、繁殖用ゴブリンを12体。
【ステータス】
個体名:───
年齢:0
性別:男×12
種族:ゴブリン(ゴブリン種)
レベル:1
ランク:2
ノーマルスキル
<繁殖:レベル:3>
<性欲上昇:レベル:3>
リソースの殆どを繁殖方面に割り振る。
成長は期待できないが、こっちは期待できるぞ!
実は、ゴブリンはゴブリンから産まれた場合、3ヶ月~半年程で、成体になる。
だが、人間等を母体にすると、もっと早く、より強く産まれてくるのだ。
それも、ゴブリンが女性を狙う要因の1つだ。
しかし、レベル3か。上がりやすかったなおい。
次に、3体のゴブリンを創造。
【ステータス】
個体名:グンソウ、サージ、エント
年齢:0
性別:男×3
種族:ゴブリン(ゴブリン種)
レベル:1
ランク:2
ノーマルスキル
<繁殖:レベル:1>
<性欲上昇:レベル:1>
<指揮:レベル:1>
グンソウを頭とする、指揮系統だ。
サージとエントが副長だな。
繁殖ゴブリンはおバカなので、こっちは知能と<指揮>に割り振る。
俺自身が<指揮>持ちだから、コスト低めで良いね。
次に、食糧調達用のゴブリンを12体。
こいつらは、<連携>や、<罠設置>、<弓術>等をバラして持たせる。
4体1編隊の3編隊だ。
お次は、技術屋のゴブリン。
これはまぁ、希望だな、将来への。
<工作>2体、<料理>2体の計4体。
最後に、女達の世話役兼ヒーラーを4体。
<回復魔術>と<無属性魔術>を持たせた奴等だ。
総計35体。
元居た盗賊の数と同じになった。
偶然なのは内緒だ。
かなりのリソース:DPを割いたが、やはり人間は実入りがいい。
これからも盗賊は狙っていくかな。
それぞれに、砦の使い方や、人間達への対処の仕方を教え込む。
こいつらは、<レッドカード>を支給していない。
実質、使い捨ての実験要員だ。
死んでほしくはないがな。
使役関係は<人間ヲ嫌ウ者>で完全隠蔽済み。
ゴブリンにしては、良い装備と文明が有る、程度にしている。
この辺はあまり人間は来ないし、しばらくは実験出来るだろう。
エルさんも、確認してくれるしな。
エル:お任せください。
そもそも時間軸進まないんだよ(ファイナルメタ)
それは置いておいて。
準備できたな。
では出発しよう。
半日位しか居なかったが、時間加速していたからより長く感じたな。
「ではお前ら。この砦を預けたぞ。
しっかりと作戦を進めてくれ」
「ハッ」×いっぱい。
指揮持ちや、ヒーラー達の動きは早い。
やはり、頭良くないゴブリンは、動きが荒いし遅い。
まあ、役割違うしな。そもそも求めてないのよ、傅かれるの。
時刻は朝過ぎ。
夕方には町へ着くように計算。
魔鳥達、炎、氷、風、雷を空へと放ち。
ゴブリン隊は紅の部屋で訓練。
アウトのとっちゃんは新たな部屋:紅血の間での 訓練メニュー。まずは正拳突き1万回。
角有幸運兎は、俺と森を行く。
<幸運>目当てだ。あとモフモフ。割合はモフモフ9割9分5厘。
「それでは出発!」
素材集めつつ、目指すはミリロの町だ!
悲しまないように、きちんと心を砕いてくれる(物理)レッド君優しいー!
こちらの砦はしばらく出てきません。
というか、どっからこの砦を再利用するなんてプロットに変わったのだろう。




