第3話:注意事項の多いステータス確認
ステータス及び説明。
ステータス鑑定!
【ステータス】
個体名:レッド
年齢:0(誕生直後)
性別:男
種族:異常新種族:人に非ざる唯一者
レベル:1
さてさて、突っ込みどころが多いぞ?
まず、ステータスというのは、その人の正しくステータスを表すもの。
この世界:イリガルドでは、誰にでも見れるものではなく、希少スキル<人物鑑定>系のスキルが必要となる。
うん、持ってる。くれたし。
その為、鑑定士や、鑑定アイテムに高い使用料がかかるとか。
<鑑定>や、<万物鑑定>、<人物鑑定>はレアなのだが、<武具鑑定>や<価値鑑定>などは習熟で手に入る為、レア度は低い。
一般に、鑑定士と言えば人を鑑定する職業を指す。
年齢は良いだろう、誕生直後だ。名前もきちんと反映してくれている。前の名前は、決別のために変えたからな。同じだと……ちょっと……。
レベル1も仕方ない。後で解説──考えるというテイで──するから後回しだが、これも年齢と同じく心機一転だからだ。
問題は種族。
人間でないのは、素直に嬉しい。
異常新種族。これは、世界で現存していない種を指すらしい。
イリガルドという世界は、名前のごとくイリーガルやイレギュラーの多い、絶えない世界だ。新たな種が生まれ、そして消えていく。
現代日本的に言えば、深海の生物や、昆虫に関してだろうか。よく、新種が見つかるが。それと同じように、知性体の新種がポコポコ生まれると言うわけだ。
世界が違うのだから、常識も違う。
異常種族は、大まかに2種。異常新種族と、異常古代種族。
古代種族は、過去の世界に同種、近新種が居た場合。
異常新種族は、完全なオリジナルだ。
異常種族が、同種を生み、同種が一定数を越える、世代を重ねることで、世界がその種を認定し、普通の種族になるらしい。
この辺の線引きは曖昧だが、俺に関しては関係ないだろう。
唯一って。
人に非ざる唯一者を、データ照合:鑑定!
【人に非ざる唯一者】
**神が、個体名レッドを転生/転移させる際、レッドの望みに叶うように因果を操作した結果生まれた新種族。
人と人の間に生まれるが故に人間なのだから、唯一者なら人間ではないという強力な暴論により形成された。
種族特性。
新種族のため、謎も多い。
解明範囲のみを列挙する。
1、あらゆる生物、非生物、意識を持つものに対する、殺害行動にボーナス。殺害時に得られる経験値にボーナス。
2、同種は決して存在し得ない。
3、不老、及び限定的不死。条件を満たさない限り絶命はしない。
4、成長に関してボーナス。スキルと関連する箇所が多い。
うーむ、あの神が頑張ってくれた結果ってことか。すげー暴論だが、人間ではない証明に成りそうだ。
別の鑑定能力者に見られたらアウトだろうが。隠蔽策を考えないとな。
地味に不老で、限定的な不死て。滅ぼし尽くすまで、死ぬことも老いることもなく、成長し続ける。
うむ、最高じゃないか。
今見ていたのは、ステータスの基本的な事項だ。
次は、能力値だな。
【ステータス続き】
個体名:レッド
生命力:1000
体力:100
魔力:100
氣力:100
物攻:100
物防:50
魔攻:100
魔防:50
速度:100
さて、項目が多いと思ったか?
実はこれ、簡易ステータスとか、戦闘ステータスとか呼ばれるもので、筋力:STRとか、より細かく鑑定することも出来る。
とはいえ、そこまで鑑定するのは大変だ。めんど──いやいや、実際に、筋力でも、筋力:右腕、筋力:左腕。筋力:右前腕、筋力:右上腕。
設定厨でも厳しいぞ。……うん、あの人設定厨だったらしいよ?
そういう細かいデータは基本的に潜在値として、主に表示されるのは、上記のパラメーターとなる。ゲームの動作軽減みたいなものなのか? これ。
パラメーターはそれぞれ。
生命力:なくなると気絶、昏倒、死亡。
体力:持久力とも言い換えられる。瞬発力:短距離走、持久力:長距離走の違いあり。
魔力:精神由来、世界由来のエネルギー。魔法使い系のエネルギー。
氣力:肉体由来、魂由来のエネルギー。戦士系のエネルギー。
物攻:物理で殴る。戦士系、氣力に依存。
物防:物理的な防御。硬いし堅い。
魔攻:魔法でドカン。魔法使い系、魔力に依存。
魔防:魔力の防御。精神防御とは少し違う。
速度:速い。素早さと、移動速度は違う。詳しくは詳細ステータス:マスクデータで。
うん、大体ゲーム感覚で良いらしい。創造神がそんな感じで設定したからだ。
創造神が作り出した、ステータス神や、スキル神などが、管理、アップデートを頑張っているらしい。
この神々は人類は知らない。そもそもシステムとしての神であり、意識は無いらしい。フェイルセーフばっちり。
参考値。
【ステータス】
個体名:一般人
年齢:20
性別:?
種族:人族
レベル:20
生命力:200
体力:40
魔力:20
氣力:20
物攻:40
物防:20
魔攻:40
魔防:20
速度:30
これは、成人した、平均的なステータスだ。
レベルは、大体年齢と共に上がっていく。
レベルとは、その本人の魂の成長度合いを示すもの。レベルは、経験によって上がっていく──あがっていることを示す。
レベルは、成長度合いだけでなく、補正もある。レベルが高ければ、それだけ鍛練していて、且つ補正も大きく入る。これは、スキルのレベルも同様である。
経験値は、本人が魂を鍛える。何かを経験する。もしくは他者の魂のエネルギーを得ることで増える。
魂のエネルギーは、存在する限り消費し、新たに作り出される。
他者と鍛練することで、他者の魂のエネルギー:経験値を取り込む。もしくは、殺すことでより多くの経験値を取り込める。
ただし、同族殺しは基本的に経験値は少ない。忌避感も強いからだ。
俺に関しては、同族居ないし、そもそも全ての魂を持つものに特効あり。殺意マシマシだ。
レベルには、壁があり、20ごとの壁。50ごとの壁がある。
20→21になるとき、大量の経験値が必要になる。今までの経験値分が必要になるとも言える。壁を越えると大きく成長出来る。1レベルごとの上昇値が増える、みたいな。
50→51になるときは、質が必要となる。ゲームでいうなら、レベル50までは、アリ○ハンの回りをぐるぐるスラ○ムやお○がらすを倒しまくれば、上がる。
しかし、質が足りない。中ボスなり、レベル上限撤廃クエストをこなす必要がある。
レベル:魂は、量により拡張されるが、質がなければ成長出来ないのだ。
20の壁と、50の壁が噛み合うレベル100は凄まじい壁となる。越えると、超越者や、最強と呼ばれ始める。きっと後半になるとゴロゴロ出るんやで。
これも、一般人は知らない。流石は神情報。まるで、アプリを始めたら最初情報量多すぎて、何から始めていいのか困るやつや。親切にチュートリアルも付けてくれてる。良い奴や、神。
よしよし、あと大きな項目は2つ!
次はスキル欄だ!
オリジナル:他に同じものがない。独創的な。
また、始まること、上昇すること。
オリジン:起源。根源。