第142話:なぜ主人公の行く先々でイベントが起こるのか──ご都合主義ですか? いいえ<幸運>です
遅れてマジですいません。m(_ _)m
ようやく書く時間が出来たぜ……。
あとプロットを立て直してたら、いつの間にか時間が……。
22日目:都市ラジキア:旅人のふるさと亭
冒険者ギルドの受付に宿の当てを聞き、ここにやって来た。
この都市、宿の名前に、人とかが入ってる割合多いな。あと役職とか。
戦士の斧亭とか、貴人の集う宿とか。
比較的、亜人等への偏見が弱いとか、奴隷への対応の良い所を選んだ。
別に、亜人迫害は良いんだけどねー、亜人も俺の敵、というか殺戮対象だし。
ただそれでめんどいことになりそうだったからな。
馬車を宿のガレージに停めて、宿に入る。
丁度お昼時なので、多目に昼食を頼み部屋に籠る。
「レッド様、ユニはどうしますか?」
「そうだな。慈悲剣ミゼリー&コルデーの訓練をするのが良いんじゃないか?」
「はい!」
昼食を取ったら、一時休憩。
という名の訓練だ。
部屋は何時ものごとく広い部屋を取ったので、簡単な訓練なら出来る。
遮音結界とか張ってるしな。
ユニは護身用の短剣である、姉妹刀のミゼリー&コルデーの訓練をさせる。
特別やりたいことがないのなら、護身術を訓練させる。
イフを元に作り出した2振りは、思念によって動き迎撃出来るものだ。
ユニ用のレッドール4体を前衛に。
短剣をリアクティブガードにして、後衛のユニというコンセプト。
サキュバスモードなら近接も出来るけどな。
ただ消耗が酷い上に、ユニも使いこなせていないし。
そして俺は、エルと共に監視網の確認だ。
放った小動物チームの視聴覚を元に、データを集める。
元々、やけにキナ臭いのだ、この都市。
それは俺の<直感>とフォルトゥーナの<幸運>が感じ取っていた。
だが、マイナスだけでなくプラス要素も有るっぽいので、敢えてこの都市を通るルートを選んだのだが……。
はてさて。
どうなることやら。
──────────
視点:???
「このクズが!」
「ギャッ!」
全く、亜人というのは人間様の家畜に過ぎないというのに。
まともな仕事1つこなせんとはな。
「貴様の溢したワイン全てを舐めとれ」
既に獣耳を切り取ったために、余計な装飾のない頭を踏みつけながら、掃除をする。
ふっ、自ら掃除するとは私はなんて勤勉な貴族であろうか。
「貴様! クズの癖に唾液でカーペットを汚すな! 汚らわしい!」
顔面を蹴飛ばす。
チッ!
靴が汚れるではないか。
「おい! 私は部屋を移る。替えの部屋と服を用意しろ!」
全く、役に立たない亜人どもだが、ストレス解消になるのは救いだな。
美しい顔立ちをしているのも居るし。
特に、あの醜い耳や尻尾を切り取り潰すときはとても楽しい。
良い悲鳴も上がるし、私の経験値にもなる。
飽きれば殺せば良い。それでまた経験値になるしな。
「しかし、最近亜人の質が落ちてきたな……。
レーゼンを呼び出せ。
この私、都市を治める貴族であるイーノス・ラジキア・グラシリアが呼んでいるとな」
──────────
視点:???
「領主様がお呼び? 分かった。
ただ、今すぐに行くのは難しい。
今度献上する亜人の調教がようやく一段落するんだ。
ここで時間を空けると更に時期が延びてしまう。
申し訳ないが、出来る限り早く伺うので待ってほしいと伝えてくれ」
あのクソ貴族。
そろそろ俺が手を抜いてることに気付いたか?
あいつに献上する亜人どもへかかる手間をこっちに注いでるからな。
ククク。
表向きにテメーに従ってやっていたが、もうお仕舞いだ。
テメーの大嫌いで大好きな亜人どもで、テメーの基盤をぶっ潰してやるよ。
────テメーごとな!
オーバーロード13巻を見たときの感想。
その1、分厚!?
500ページごえです。大判のやつが。
でっ、でも境界線上のホライゾンで鍛えられた俺なら重ッ──!
あっ、面白かったです。
重かったけど。




