第139話:(異)世界の街道を行く
19日~22日目:都市セイレル~都市ラジキア間の道中
やぁ、俺だ。
途中からは、ライト&ダークの双子馬を呼び出し、馬車の旅を楽しんでいた。
勿論、魔物も襲ってくるし採集もしていた。
ゴブリン隊を遠征に出したりもしていたよ。
リチャード道場の設立により、質の高い経験値を得られるようになっている。
しかし、それはあくまでも模擬戦だ。
割りと死んでいるという意見も有るものの、ランクアップに足る経験値になるとは言い難い。
やはり、きちんとリアルで戦わせてこそ、だな。
二軍メンバーは紅血の間で生存力を。
紅血の森で対応力を。
模擬戦で戦闘力を。
そしてリチャード道場で、強敵との戦いを経験することで、チラホラランクアップするのが出始めている。
生産系も、延々と生産だけやっていても経験値は入る。
それ系の種族名のついた上位種になった。
まだランクの低い奴等なら、リチャード道場による経験値はランクアップできるようだな。
促成栽培感は有るものの。
配下の魔物達の様子も見つつ、襲ってくる魔物は色々実験して倒しつつ。
敢えて誘き寄せた盗賊さんは、全力で実験コースである。
『<純粋なる殺戮遊戯>起動』
「ひゃぁぁあああ!!!」「やめてくれ!」「アアアア!?」「なんなんだお前らはぁ!?」
ゲーム内容は、【死者達の宴】
杖のツカサのテストがてら、ゲームと組み合わせたものだ。
どうやら盗賊達は総員で襲ってきたようだし、きちんとしたアジトはなく戦利品等は隠し場所が有るようだ。
その場所は既に魔鳥編隊が目星を付けているし、ゴブリン隊とモグラ隊の混合部隊を向かわせ回収させる。
「へっへっへ。人気もなく、襲われやすい方に逃げるなんてお前らバカじゃねーの?」
「頭ぁ、あの馬、魔物ですよ。あいつテイマーじゃないっすか?」
「なんにせよ殺すだけだ。馬車は移動に役に立つしな」
まぁ、バカなのは君たちな訳で。
<精神魔術>を基礎に、光と闇を組み合わせ、幻術を作り出す。
<建築>スキルと、木・地属性で簡易のお化け屋敷(物理)を構成。
死者達が生者を贄とした、宴の会場。
ゲーム内容は簡単。
逃げられない建物に巻き込まれた元加害者の被害者達は、群がってくるスケルトンやリビングデッド、グールやゾンビを倒して、ボスを倒すことで逃げられる仕様である。
ちなみに、幾つかの中ボスが居て、そいつらは俺が直接作った上に光や浄化を食らわせまくって耐性を付けさせた特別仕様。
ちなみにボスはリチャードという鬼仕様なのでどう足掻いても、そんじょそこらの盗賊では無理である。
まぁリチャードにも辿り着けないがな。
落とし穴は有るし、落とし穴に落ちるとゾンビが落ちてくるし。
壁からレイスは通り抜けてくるし、その壁はそもそもゴーレムだし。
そして、リチャードをどうにかして倒せたとする。
そうすると鍵を落とす。
その鍵は大扉の合鍵であり、その扉の鍵が解ける。
そう、解けるだけ。
扉に見えるギミックであり、押しても引いても上に上げても、そもそも動かないという罠。
実際の逃げ場所は、物凄い腐乱臭のするゾンビーハウスの落とし穴の先である。
しかもそのギミックは、お化け屋敷の中を闊歩するアウトを倒さないと解放されない上に、数十秒で復活してしまう。
そして、ゴブリンである アウトは青く塗料を塗られていて、クローゼットに隠れても無駄仕様。
うん。設定混ぜすぎた。反省
かくして、生者達は死者達の御馳走となり彼らも死者の仲間入り果たしましたとさ。
その中で、有望そうなのをアンデッド化してみたり。
チャーリー部隊に配属だ!
その後は丁度良い盗賊も居なかったので、普通に街道を進み。
なんか嫌な予感のする街道は避けて進んでいくと。
「見えましたね、レッド様」
「ああ。次の舞台、ラジキアだな」
さあ、どんなフラグが起きるかな。
昔の作者:VRMMOものかー。悪くないけど、やっぱファンタジーだよなぁ。人死ぬし。
ソードアートは人死んだし、良かったよな。というかあれから一気にVRMMOもののなろう増えたな……。
今:出遅れテイマーめっちゃおもろいわー。今の俺イケるみたいだな。
onlysenseonline?
あれ、Tsなの? あんまり好きじゃないんだけど……。
あっ、イケるわ!
考えてみたら、俺ツインテール文明大好きだったわー。




