表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/144

第103話:聖水の解析作業──注意:ふぁんたじー的な聖水です

2018 3/9

今年の花粉症が本格的に始まってしまいました。

最初なんでめっちゃキツいです。


ふふふ。作品で花粉出して酷い目に合わせてやる。

多分アウトが酷い目に遭う感じで。

 

 16日目:火打ち石亭、客室



 宿に戻り、たっぷりと夕食を取った。

 うーむ。お肉のプレートが特殊な熱伝導をする岩石で出来ていて、火の入り方が違った。


 とっても美味しかったです。まる。


 熱もなかなか冷めにくく、じゅーじゅー良い音をさせていて。

 辛味は少な目で、肉の旨さを引き立てていた。


 付け合わせのニンジンやコーンも、取り敢えず彩りで置きました、ではなく。

 甘味がしっかりとあり、しつこくない味が肉をより美味しくさせた。


「キュキュー(まんぞくー)」


 最初からフォルトゥーナの姿を見せていた為、フォルトゥーナのご飯も用意させることができた。


 そのうさぎさんは、ぽんぽこりん、みたいな擬音の似合う白いお腹をさらしてねっころがっている。


 きちんと味を確かめながら、大量に食ったな、このうさぎ。


 部屋に随時持ってきて貰うスタイルだったから良いけど、お上品にテーブルマナー完璧なうさぎって、どうなのよ?



 それはそれとして、鉱石をああいう風に使うのか。

 勉強になったね、解析はしたからパクろう。






「レッド様、それが聖水ですか?」


「ああ、瓶詰めされた聖水が複数個有るから、幾つか開けてみるよ」


 お布施を弾んだため、聖水の数は余分に有る。

 ダメにしても大丈夫だ。


 前世の世界:アースの聖水と言えば、宗教関連の儀式で使うものが一般的だろうか?


 塩等を使ったもの。

 聖職者が聖別したもの。

 聖地等で採取できる、厳かな水源のもの。


 地名等も有るらしいけど、それは違うので放っておく。

 一部熱狂的なファンのいる聖水についても放っておく。

 理解出来ないよ……。



 アースの聖水に、特別な効果が有るかは、今ではわからない。

 一般的には、特別なお水、だけど魔法的な効果は不明である。(ということにしておく)


 この世界:イリガルドの聖水は、前述通り魔法的な効果。

 目で見て分かる効果が有る。


 聖気と呼ばれる不思議パワーの込められたお水で、イフを近付けてみると。


『だっ、旦那様ー! 嫌で御座います。その水はとても嫌な気分になります』


 イフは邪気を持っている、呪武器だ。

 聖気によって、邪気を祓われてしまうのだろうな。


 謝罪の意味も込めて、一番評判の良かった<愛撫>スキルを併用して、殺意を刀身に流し込んでいく。


『……ァ ()。旦那、様。イフはとても、気持ちよう御座いま、すッ!』


 呪武器は聖水、聖気と相性が悪い、メモメモ。


 聖水を解析する。

 元は水だ。

 成分も変わりはない、この辺りで採取できる水質とあまり変わらないが、濾過されてある程度純水に近い。


 なので、文字通り【視点】を変える。

 魔力や氣力、魔素、邪気、呪力、そしてその他何かしらを視るモードに。


 正しくは、俺が知覚できるものをエルが選別。

 視覚的に分かりやすくしてくれているのだが。


 これが、聖気か。

 聖気は正に通じ、邪気は負に通じやすい。

 聖気と邪気は、相反するものだが、正反対ではなく、方向性が違うもの。


 ……神気ともまた違うな。

 俺が感じたことの有る神気は、あの神のものだけだが、僅かに記憶している(エルが)


 神気と聖気。


<超直感・観>をベースに、推理を組み立てる。

 エルと共に、考えを進めていく。


 この聖水は、大地の神の教会で貰ったもの。


 教徒がまず、神の力を借りる。

 そこに僅かな神気が入り、教徒という魂のフィルターが入り、水を聖別。


 それが聖水となる。感じかな。


 ただ、神気を必ずしも要する訳ではないな?


 この聖水、聖気に近い属性を、<光属性魔術>のイメージを変えて、作れないこともない、か。


 エルも、神が俺にくれた大天使が元になっている。


 出来そう?


 エル:トライアルは必要ですが、不可能ではないと思われます。


 確率がゼロでないなら、100に等しい(暴論)


 光属性はまだ、慣れも少ないしレベルも低い。

 魔術をブーストさせればイケるかな。

 水から構成していけば……理論純水ならどうだろう?


 うーん。

 日本語的におかしいけれど、純度の低い純水なら作れそうだ。

 超純水は……ああ無理、全然無理。

 頭が沸騰しちまう。


 邪魔な物質のない、<レッドの腕輪>内部に作り出す、純水。

 ん……?


 この純水、ポーションにも使えそうだな。

 雑味が極限まで減らせる。


 水の味そのものは不味い、というかなくなるけれど。


 この水に、浄化のイメージを込めていく。

 ……ダメだ、入らない。


 魔力が入ってるからか。ただ、魔力を抜くと水……いや、魔力を抜いても水そのものは存在するからイケる。


 入る入る。

 ただ、めっちゃ魔力使う上に、集中力がガリガリ削られていく。


<魔水:浄化>


 うん。違うのが出来た。

 ん?


<回復魔術>の魔力を込めてみよう。


 込めてみた。


<魔水:回復>


 ポーションに使……うっわ。めっちゃ効力が上がった。


 うっひゃー! 楽しくなってきたああぁぁ (ああ。)















「エル様、これで良いんですか?」


『yes。マスターの現状は、精神力の欠乏によるもの。

 暫く休めば回復します。

 個体名:ユニの<ドレイン>による、疲れの除去により、回復効果・速度の向上を望めます』


「分かりました。<ドレイン>!

 もー、レッド様、無理しすぎですよ?」


「キュ」


「あっ、フォルトゥーナちゃん。どうしたの?」


「キュキュ」


「その方がいいの? やってみるね」


「キュ」




「<ドレイン>!!!」















 あれ?

 気絶してたのか?


 おっと、エル、どのくらい過ぎた?


 エル:一時間未満です。無理は非推奨です。


 はい、すみません。

 そしてこの状況は、一体何なんだろうか?







先に言っちゃうと、どんな状況かは明言しません。

明言しませんからね?



それと、聖水、聖気で1話使ったのは恐らく影響されたものです。

魔水どっから出てきたよ(プロット崩壊)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ