表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/144

第101話:俺と契約して防具を作ってよ──裏の意味<鍛冶>見せろ

100話越えて、初めて知ったこと。

作品管理トップが、100話毎にページが増えること。


ここまで長く書いたことなかったから、知らなかったぜ(;・∀・)(前はエタッた)

 

 16日目:冒険者ギルド、個室



「契約? どういう契約だ」


「報酬の件です。

 報酬金はそのままで良いので、俺に何か作って貰いたいんです」


「ほう? 俺は鍛冶師つっても、本職は防具だ。

 レッド、その服。かなりの品物だろ?


 俺が作る必要有るのか?」


「ええ。俺は鎧などは身に付けませんが、盾は扱います。

 受け流し系の<盾術>を使いますが、高ランクの盾が欲しいと思っていまして。


 防具系なら、盾も作れますよね?」


 さあ、どうだ?

 盾は無くても良いが、有るに越したことはない。

 金属系は<錬金術>だけじゃ強化しきれなくて、今は盾使ってないからな。


「おう。盾も俺の守備範囲だ。(防具だけに)


 それなら構わねぇぞ」


「もう1つ。その盾を作るところを見せて欲しいんです」


「あ?」


 どうだ。どう反応する?


「見せんのは構わねぇ。ただ、何で見たいんだ鍛冶の現場なんぞ」


 おしおし、反応は大丈夫。

 単に意味わかんねぇ、だけか。


「自分の盾を作って貰うところは直に見たいというのと、後学の為ですかね。

 何が力になるか分かりませんし」


「……見せんのはさっき言った通り構わねぇ。

 それで受けてくれんならな。


 ただ俺が作るってんなら、俺も行くぞ」


「ヤードさん!?」


 そっちの方向に転がった!?


「俺はこれでもレベル50越えて、ジョブ3つのうち1つは戦闘職だ。


 俺が作るもんなら、俺が採掘しに行く。

 レッド、お前さんが条件を出すなら、俺も出させて貰う」


「……分かりました。ただ、危険ですよ?」


「そうですよヤードさん!

 確かにヤードさんはCランク並みの強さは有りますけど、相手がリッチですよ!?」


「これは俺の流儀ってやつだ、嬢ちゃん。

 レッド、足手まといにならねぇようにするが、どうする」


「では、もう1つ条項を。

 俺は幾つか奥の手や、切り札が有りますが、恐らくそれを使うでしょう。


 それを秘匿してもらえれば、全力で戦うと誓いましょう」


「秘匿? ああ、鑑定書あれで全部じゃねぇのか。


 奥の手あんのは当然だな。

 元からべらべら話すつもりはねぇが、どう……契約か?」


 更に条件を付けられることはなかったか。

 このドワーフが付いてくるのはあれだけど、ゲームで言うNPCキャラ?


 いや、大抵あれ無敵だけど、これは護衛に近いタイプだな。

 そもそもゲームじゃないし。現実だし。


「契約紙は持っています」


「準備が良いなおい。

 って、今どっから出した」


「これも秘匿してほしいのですが、ランクの低いアイテムボックスを保有しています」


「え!? やっぱり……」


 流石に、素材をかなり卸してたからな。

 アイテムボックス、特に無限に入る、時間が止まる(遅れる)ものは伝説の秘宝クラスだ。


 ただ、<空間魔術>を使えるものや、高レベルの生産者が作る、ランクの低いアイテムボックスはそこそこ有る。

 それもかなり高くて流通量は少ないけれど。


 ただ、ギルド員が居るところでバラしたから、これから素材卸すときは楽になるかな。

 ランクもDにはなってるし。まぁ、大丈夫だろう。


「そういやさっき、<錬金術>の使い手の当てがどうとか言ってたな。

 それ関係か?」


「ええまぁ。ただ、あまり広まって欲しくないようなので、内密に」


 間違ってはいない。つまりは俺のことだ。

 広まって欲しくないのも正しいことだ。嘘じゃない。


「アイテムボックス作れるような奴は、隠遁したくもなるか……。


 まあいい。契約紙を見せてみろ、そこそこのランクのもののようだが」


 なんか勘違いしてる。

 そのように振る舞ってはいたけど。<工作>せんせぇ。


 契約紙は、前世の契約書類とは別物だ。

 その気になれば反抗できるし、権力次第で、暴力次第でどーにでもなる前世とは違い、契約の名は重い。


 ふぁんたじーのお約束、契約。


 契約の神が普通に居るし、魂で契約するため、違反すればそれ相応の罰が下るし、そもそも違反できない仕組みだ。


 俺は<契約術>を基点に、<工作><錬金術>を駆使して、紙そのものを魔化する。

 そこに、<文字之技術>で、言葉の意味を強化。

 それらを、<極限集中>と<限界弑逆>で無理やり頑張った品だ。

 だって<契約術>のレベル、1ですし。


「ふむ。まともな契約紙だな。裏もない。


 良いだろう。

 条項として、

 レッド、お前さん達がこの依頼を引き受ける。

 その代わり、俺はレッドに盾を作る。製作現場を見せるのが条件の1つ。


 そして、依頼に俺も行く代わりに、俺がそこで見た<仮面の色彩>の情報を他人に伝えないこと。


 こんな感じか」


「ええ。勿論、失敗時についての条項もいれますよ。

 失敗する気はないですが、契約はしっかりと作らなければなりませんからね」


「しっかりしてんな」


「勿論です。その内容は、ギルド員の受付嬢さんにも確認してもらいましょう。

 第三者とは言いがたいですが、他者の目は重要ですからね」


「へ!? あっ、はい! きちんと確認させてもらいます」


 ちなみに、この人ちょいちょい反応してたり口を挟んでたけど、俺とヤードを割りと無視してた。

 消極的なことしか言わなかったので。


 契約紙に、契約条項を書いていく。

 今回の依頼内容について。

 依頼の成功報酬。

 失敗時のペナルティー。


 成功と判断する基準。

 失敗と判断する基準。


 契約に際する、決めごと等。



 まずは俺が下書きした内容を、ヤードが確認。

 あっ、ちゃんと読んでない。斜め読みしてるでこのドワーフ。


「…………冒険者ギルドの立場から見ても、過不足ないと思われます」


 一方、きちんと読み込んでるな、受付嬢は。

 紙切れ一枚の重さを知ってるのだろう。


 とはいえ、俺も普通のことしか書いてないし、特に罠も仕込んじゃいねぇ。

 実験も済んでないし、罠を入れる相手でもないからな。


「……俺はサインしました」


「……出来たぞ」


 お互いのサイン、名前と言う、魂の名称を表す記号を書き込み、お互いに同意する。


 契約紙が、発光し、きちんと条項を発効したことを知らせる。


「では、俺たちは準備を開始します。

 明日の朝、そうですね、8時にギルド集合にしませんか?」


「明日か。まあ夕方近いし、夜はアンデッドに有利だからな。

 俺も用意する。明日は、頼むぞ」


「勿論です。ではお先に失礼します」


『行こう、ユニ。アンデッドの対策をしよう』


『分かりました、レッド様』


 それと、ドワーフの対策と、解析だな。

 鎚術系スキルは、俺の配下達も、俺も持ってない。

 丁度良いな。


 今回は、かなりラーニング出来そうだ。







みなさん、契約は気を付けましょう。

スマホとかの、アプリとかもあれ契約です。


契約は法律に関わるので、無視とか出来ませんからね。現実は。




どうでも良いことですけど、水ダウ、水曜日のダウンタウンというバラエティー好きです。

ああいう、教育にわるそーなバラエティー大好きです。3/7

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ