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とある人に捧げる百篇の詩  作者: 橋本洋一


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84/100

無力感

貴女はすぐに泣いてしまう

僕はそんな貴女に同情する

辛いことや悲しいことが

貴女の人生にありすぎるんだね


神様は残酷だね

こんな素敵な貴女に

試練を与えるんだから

少し優しくしてもいいのに


僕は貴女の力になりたい

僕は貴女の支えになりたい

貴女のためならなんでもできる

そう信じていたんだ


そんな軽い感じで言わないでよ

覚悟もないくせに

決意もないくせに

言葉が重くないんだよ


責められて気づいた

僕は何もできない

言われて気づいた

僕は貴女を救えない

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