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とある人に捧げる百篇の詩  作者: 橋本洋一


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ウロボロス

喰らい合う僕たちは

互いが互いを必要としている

まるでウロボロスだね

だけど不死じゃなかったんだ


貴女が居ないと僕も生きられない

それも知らない貴女じゃないのに

心がぐるぐる巡っていく

まるで繰り返す愛だね


僕はいつも待っている

貴女の返事を待っているんだ

嘘なんかじゃない

真実なんだよ


喰らい合う僕たちは

互いが互いを殺しあう

まるでウロボロスだね

だけど一人じゃないんだ


食べ続ける僕たち

無限の命じゃない

いつかは無くなってしまう

それが僕たちなんだよ

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