表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/100

貴女と雨

雨がぽつぽつ降ってくる

貴女は傘も差さずに

ただ上を向いていた

零れた涙が分からないように


雨がしとしと降っている

貴女は合羽も着ずに

ただ下を向いていた

落ち込む心が知られないように


雨には雨の風情がある

そう言って貴女は微笑むけれど

僕には分かっていた

本当は貴女は泣いていることを


雨がざあざあ降っている

貴女は打たれるだけで

ただ正面を向いていた

泣き顔を僕に見せるように


僕には分かっていた

貴女は強がっていると

僕には分かっていた

貴女は弱音を吐いていると

だから僕は傍らで

貴女のために傘を差す

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ