前へ目次 次へ PR 36/100 線香花火 夏が終わりかけたある夜 僕はバケツを用意して 儚い花火に火をつけた バチバチと鮮やかな花が咲く 秋の始まりのある夜 僕はマッチを用意して 刹那の花火に火をつけた キラキラと艶やかな花が咲く 花火の輝きは一瞬だけど その光景は一生忘れない なんて美しいのだろう なんて綺麗なんだろう 花火越しに貴女が見えた その笑顔も忘れない 忘れられないよ 貴女と別れる前日の夜 僕は決めた覚悟を用意して 空しい花火に火をつけた ボウボウと最期の花が咲く