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斜め読み
貴女は僕の書く小説を
いつも斜め読みしてる
楽しんでいるのか分からない
だからもっと書くしかないんだ
貴女は僕が紡ぐ物語を
いつも真っ直ぐ読まない
面白がっているのか分からない
だからもっと紡ぐしかないんだ
貴女は僕が綴る文章を
いつも正しく読まない
興味があるのか分からない
だからもっと綴るしかないんだ
書いて書いて書いて
紡いで紡いで紡いで
綴って綴って綴って
最後に残るのは何?
貴女に認めてもらいたくて
貴女にきちんと読んでもらいたくて
今日も僕は書き続ける
明日も僕は書き続ける