わたしを泣かせてください

貴女は詰るように僕に言う

わたしを泣かせてください

貴女は責めるように僕に言う

どうして貴女は泣きたいの？

僕は諭すように貴女に言う

どうして貴女は泣きたいの？

僕は慰めるように貴女に言う

辛いことがあったから

どうしようもないことだから

せめてわたしを泣かせてください

せめてわたしを諦めさせてください

それでも嬉しいことがあったじゃないか

僕の言葉は届かない

それでも楽しいことがあったじゃないか

僕の言葉は響かない

わたしを泣かせてください

そんなことはできないよ

わたしを泣かせてください

僕のほうこそ泣きたいよ

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