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坂道
狂ったように照りつける夏
さんさんと太陽が輝く
貴女に会いに行くために
僕はこの坂を登る
早く死にたいな
そう言って笑う貴女
そんなの駄目だよ
そう言って泣く僕
幸せだったよ
過去形で言わないで
傍に居てくれてありがとう
諦めたように言わないで
僕のほうこそ幸せだった
僕のほうこそありがとう
力不足でごめんね
そう告げても答えない
助けられなくてごめんね
そう謝っても応えない
狂ったように泣き出す空
ざあざあと雨雲が涙する
貴女と別れるために
僕はこの坂を下る