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とある人に捧げる百篇の詩  作者: 橋本洋一


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地図

世界から自分を見失わそうなとき

貴女は僕を見つけてくれた

まるでコンパスのように

僕を指差してくれる


世界から自分を見放されそうなとき

貴女は僕を探してくれた

まるで羅針盤のように

僕を指し示してくれる


ああ、僕はどこへ向かえばいいの?

ああ、僕はどこへ流れていけばいいの?

貴女は僕の地図のようだ

貴女は僕の海図のようだ

たとえ地の果てだろうと

貴女に従って歩み続ける


世界から自分を見つけそうなとき

貴女は僕を一人にした

まるでもう大丈夫だからと

僕を諭してくれる

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