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秋の月
貴女の艶やかな黒髪
秋の夜に揺れている
雲一つない空に
月が一人佇んでいる
貴女の虹彩の煌く瞳
秋の夜に浮かんでる
雲一つない空に
月が一人留まってる
貴女のしなやかな腕
秋の夜に舞っている
雲一つない空に
月が一人立っている
十五夜の日
あのとき言えば良かった
貴女が好きだと
あのとき言えば良かった
貴女が愛しいと
だけどもう遅い
貴女は居なくなった
貴女は去ってしまった
そして僕は一人になる
貴女の輝いている心
秋の夜に映えている
雲一つない空に
月が一人羨んでいる




