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葬儀屋トシと送り屋ユリ(仮)  作者: 村川未幸
2章目
14/28

彼女がいた理由

その後、中井は3日間の入院生活と3日間の自宅療養を終え、会社に復帰した。会社の皆は、中井を歓迎してくれた。


「トシ、見た?」田中はニヤニヤしながら中井に言い寄った。


「何が?」

「俺の差し入れ。入院してた時に持ってきたやつ」

「あぁ、あれ?処分に困ったよ」

「ナイスチョイスだったろ?あのエロ本」


そう、田中は中井にエロ本と缶コーヒーを差し入れしていた。


その素敵な雑誌の名は、田中の趣味のチョイスで過激なため発表できない。申し訳ない。


「お前のチョイスは、刺激が強すぎる」

「ははは…嫌いじゃないだろ?」

「はは…どうだか」


中井は田中の肩を、グーでパンチした。


そんなやりとりをしている中、


「田中さん、仕事です。警察署。女性だそうです」


と石田が自分の机から言ってきた。


「警察?もう行っていいの?」

「あ、いえ、検視が終わったら連絡があります」

「あぁ、分かった。じゃあトシ、今日当直だろ?宜しく」

「うん」


中井はお茶を一口、口に含む。



18時。警察から連絡がくる。その時田中はまだ帰っていなかったので、田中と一緒に警察署へ向かう。


警察署。安置所には、遺族も一緒にいる。


「この度は、大変でございました」


遺族の男性は何も言わず、一礼した。


目は赤く腫れ上がっている。男性の腕の中には赤ん坊が、男性の隣には男の子が、男性のズボンんを掴んで立っている。


今回亡くなったのは、この男性の妻である。


お体は、葬儀屋に安置することになった。


葬儀屋に戻り、控室に移動した。

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