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葬儀屋トシと送り屋ユリ(仮)  作者: 村川未幸
1章目
1/28

序章?

「幽霊はね、人間が作りだした、想像の産物ですよ」という人がいる。

しかし、「宇宙人は信じないけど、幽霊は信じる」という人もいる。

この作品の主人公、中井は前者の人間だった。

あの出来事が起きるまでは……。





「う、え、えぇぇーーーーーっ?」


中井は、葬儀場の誰もいないホールの真ん中で叫んだ。



葬儀屋に勤める中井智之なかいとしゆき28才は、子供の頃から何の悪さをすることなく、ただ自分の取り巻く環境の中で流されるままに流されてきた、面白くもなんともない人間だ。



高校卒業後、親の勧めで地元の町役場で働いていたが、『このまま役所でずっと机の上で働いていくのか』と仕事について疑問が浮かび、25才で安定された職の道を捨て、流れ流れて、26才に葬儀屋で働きだした。




主人公の紹介はこの辺でやめておく。さて、何故彼がホールの真ん中で誰もいないのに叫んでいるのか。


いや、頭がおかしいわけではない。独り言でもない。


しかし、他の人が見れば独り言と思われてもおかしくない。頭がおかしいと言われても言い訳できない。



彼は今、自分の目の前にいる幽霊と話している。


彼は今、その幽霊に向かって叫んでいるのだ。



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