大元帥 死ス
東郷平八郎が主人公です。
昭和9年に物故する彼を神力で何とかします。
世界のアドミラルトーゴーとして各国海軍から尊厳を集めた偉大な提督。
東郷平八郎。
その彼も齢86歳となり、先人の待つ黄泉への旅に出る日が近づいてた。
日々、家族に見守られ、後輩達の活躍を楽しみに新聞を読んで貰ってたが。
明け方未明に、誰にも知られず巨象の如く意識を喪失。
86歳を最後に・・・昭和9年5月30日、逝去。
その後、黄泉の世界で彼は帝國の凋落を知り、嘆く・・・。
「オイの海軍が・・・米帝にナブリモンにされっせい・・・。」
ミッドウエー海戦で稚拙な指揮で偉大な空母が敗れ、レイテ沖では勝てる戦を捨てる。
そして最後は若者を誘導装置代わりにする特攻作戦。
「決死と必死は別モンやろが!!そいに責任も取らずに戦争を止めて・・。」
東郷は黄泉の世界で海軍壊滅を知り更に嘆く。
東郷は終戦を知り、そして世の移ろいを黄泉から眺めて過ごしてた。
海軍は海上自衛隊と名を変え復活。
だが嘗ての栄光の海軍とは比較にもならない所轄、コーストガードと同じ。
彼は黙って海自の成り行きを見守る。
昭和が終わり、平成、令和と変わる時代を眺めていると戦後80年。
すっかり変わった日本を見てた。
アメリカ軍に進駐され、誇り高き横須賀基地は大半がアメリカ。
シナや朝鮮如きに舐められ、ソ連にはコケにされ・・。
嘗ての愛艦、三笠もハリボテ化。
「こいが・・おいどんの海軍か・・・。」
東郷は血の涙を流し嘆く。
そこへ・・。
(東郷よ、太平洋戦争をお前が指揮すれば良いだろう。)
「神様、おいは・・。」
(ウム、当時でも86歳の老齢。だがしかし!!神の力で昭和8年に40歳の身体に
戻そう。そして力と富を与えよう。)
「力と富。そして40歳の身体でごわすか?」
(富は令和の時代の国家予算で100000年分の金塊。それをアイテムボックスに入れよう。
貴様の個人予算として活用せい。力はスーパーコンピューターを貴様のアイテムボックスに入れ、
コンピューターを通じて令和の世の機材や戦闘機、軍艦、スクラップを全て取り寄せ。
そして貴様は原爆でも耐えられる肉体を持つ。
帝國の崩壊を貴様が止めよ。)
なんと大盤振る舞い。
東郷は歓喜し大喜びで過去に帰る。
そして・・・・。
昭和8年、若返った東郷は海軍総司令として連合艦隊司令に返り咲く。
溌剌とした東郷を見た連合艦隊の重鎮は彼に従い、海軍の改革にまい進するのだ。
次回から本格的にチートします。




