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片翼のメイド天使  作者: ウシメキシロ
第二章 メイド天使と愉快な仲間(?)たち
9/11

第九話 ねぇ、ちょっといい?

昨日はその場のノリでプレゼントなんて小っ恥ずかしいものを送ってしまったが、今思い返すと本当に恥ずかしいな。

まぁ、喜んでたからいいんだけど。


そんなことがあっても、会社に行かなければならない。これが、社会人の辛いところだな。


そんなことを考えつつ、今日も出社するのであった。





「おはようございます!」


今日も明るく挨拶をする。いつも通り挨拶をするがやはり返してくれる人は少ない。


「お、おはよー」


千里(ちさと)さんもなんだか今日は挨拶が辿々しい。なんか、あったのだろうか?それに、なんかこちらをチラチラ見てくる。何かやらかしたか?何をやらかしたかわからないので直接聞いてみることにした。


「あの、すみません。自分なんかやらかしましたか?」


「え!?いや、何もやらかしてないと思うけど、どうして?」


「さっき、こちらの方をチラチラ見てたので」


「いや、べ、別にそんな見てないよ。気のせいじゃない?」


「あ、そうでしたか。すみません。」


自分の勘違いだったらしい。ちょっと自意識過剰であっただろうか。まぁ、いいか。


そうして、今日の業務を始めるのであった。




「おい!天宮!ちょっとこっちこい!」


「は、はい!」


急に上司から呼び出された。正直、この上司は苦手である。パワハラが激しく自分が仕事を辞めたいと考えた理由の一つである。名前はなんだっただろうか。パワ原部長、、、じゃなくて。あ、そうだ。


「なんでしょうか、川原部長。」


危ない危ない、思い出した。川原(かわはら)部長である。

しかし、なぜ呼ばれたのだろうか。今度こそ何かやらかしたのだろうか?


「なんでしょうかじゃねーよ!おまえ、土日何してた?若手は土日出勤をするのが当たり前だろ!」


何言ってるんだろうか。仕事終わってないとかだったら納得するが。少なくとも、当たり前ではないはずだ。


「いや、先週分の仕事は終わってたので。」


「終わったら探せよ。先輩から仕事をもらいにいけよ、アホか?」


いや、アホはそっちだろう。自分の分終わったら帰る。手伝うとしても土日返上するまでじゃないだろ。どうせ、まともに給料なんか出ないんだしさ。


「いいか、次からはしっかり残業して土日も働けよ!いいか?」


「は、はい。」




これだ。これがこの会社の日常であり、精神を病む原因なのだ。やめようと考えたことは何度もあるが辞めた先どうするかも分からずいまだにこの会社で働き続けている。


「朝から災難だったね。」


千里(ちさと)さんだ。

部長から怒られている自分を見かけて声をかけてくれたのだろう。


「あ、ありがとうございます。大丈夫ですよ。いつものことなんで、はは。」


「そう?ならいいんだけど。なんか、分からないこととかあったらいつでも聞いてね。」


本当に優しくて頼り甲斐のある人だと思うのだった。




そんなこんなで業務をこなして、帰宅する時間となった。いつも通り残業をして、帰るのは22時ごろとなった。

特に先輩から飲みに誘われることもなく1人寂しく帰っていると、


「ねぇ、ちょっといい?」


そう、誰かから声をかけられるのであった。


-つづく-

新キャラ(?)登場!

今回は短めでしたが、まぁ、章の始まりということでお許しを

今後とも見ていただけると幸いです。

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