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片翼のメイド天使  作者: ウシメキシロ
第一章 自称メイド天使との出会い
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第四話 お部屋を綺麗にします!

(うん、うまくいってる。まず、最初の段階は達成できた。大丈夫。このままいけば目的は達成できる。大丈夫。私ならできる。大丈夫。大丈夫。大丈夫、、、)










「ふぁあぁぁ」


「あっ!起きたんですね!おはようございます!朝食できてますよ!」


「あ、おはよう。ん?朝食作ってくれたのか、サンキュー」


まさかのメイドさんとの同居生活が始まった。だが、だからといって時間は待ってはくれない。気がつけば陽が上り、出社の時間が近づいてきていた。それでも、びっくりするぐらいゆっくりした朝を過ごしている。


前までは寝不足で朝起きてすぐに家を出ていた生活が、まぁなんということでしょう、今日は驚くほど快眠で朝食まであるではないですか。


いや、すごいなおい。この生活めちゃくちゃいいぞ。最初は戸惑いしかなかったけど、朝食をしっかり食べれるのは素晴らしいぞ!


ただ、問題点としてはちょっと2人暮らすには狭いのがな。

昨日だって、どっちがベットで寝るか床で寝るかで言い争いもしたし、なんかベランダで寝るとか言い出したときは焦ったぞ。


まぁ、ここはそのうちなんとかしなきゃだな。服とか色々用意しなきゃだろうし。


いやー、本当に素晴らしい朝すぎてびっくりしてしまう。体も軽いし。もしかして何か魔法みたいなものかけたのか?前の時みたいに。


「そういえば、なんかやたら体が軽いんだが何かしたのか?」


「あ、はい!体の自己回復能力を高める魔法と心が落ち着く魔法をかけさせていただきました。」


ふーん、魔法ねー


「なぁ、その魔法ってどんなことができるんだ?お金を増やす魔法とかも使えるのか?」


我ながら下衆な発言だとは思う。


「できるにはできますが、あまり使いたくないですね。私たちはご主人様を元気にするのが仕事なので!」


「ちょっと見てみたいから、なんか魔法使ってみてくんね?そうだな、この部屋を綺麗にしてみてくれないか?」


ゴミ屋敷とまではいかないが、結構散らかってるからな。片付けてくれると助かるんだけど、、、


「はい!わかりました!それでは、」


そういうと志保(しほ)さんはカバンの中からステッキを取り出して、


「お部屋を綺麗にします!」


彼女がそういうとステッキおよび彼女の周りがキラキラと光出した。次の瞬間、散乱していたものは片付き、壁や床の汚れ、そして食器や浴室なども一瞬にして綺麗になった。


「す、すげぇ!」


初めて魔法というものを見た。思っていた10倍はすごいものだった。

魔法に唖然としていたが次の瞬間、自分の体の周囲から何か光るオーブ(?)のようなものが出て、彼女の体に取り込まれていった。


「い、今のは?」


「あ、この光ってるやつですか?これは通称天使ポイントです!天使が人の役に立つ魔法を使った時に出てくるもので、天使はこれをエネルギーにすることもできます!これを使って魔法とかもつかってるんですよ!」


その光ってるのは天使ポイントというらしい。

魔法を使って役立って、その力で魔法を使って役立つ。

なんだその魔法少女みたいな設定は。


「へ、へぇ。」


まぁ、納得するしかないのだが。


「この天使ポイントを集めるのが天使の使命の一つでもあるんですよ!」


んー、ますます魔法少女みたいだな。





そんなやりとりをしていると家を出る時間になった。


「よし、じゃあいってくるよ。」


「はい!いってらっしゃいませ!」


そんな彼女の挨拶を背に受け、今日も出社するのであった。まさか、出社するのが憂鬱ではない日が来るとは。帰ったらまたこの幸せなやり取りができるのかと思うと帰りが楽しみで仕方なかった。


あー!!!いい暮らし!!!


-つづく-

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