第二話 おはようございます!!!
この話からは語りを一人称視点で行こうかなと思います。書き始めで慣れないとこが多いですが、お許しください。
寝た。快眠だった。びっくりするぐらい素晴らしい目覚めだった。こんな快眠は数年ぶりだろうか。
「え、寝てた?それよりも昨日、、、」
「おはようございます!!!」
黒髪の女性が大きな声で挨拶をしてきた。
たしか彼女の名は、
「えーと、しもずるさん、、、だっけ?」
「はい!志保とお呼びください!」
彼女の名は、下水流 志保。
メイド服を着ている自称メイド天使の可愛らしい女性だ。綺麗な黒髪と背中に生えた二枚の羽が特徴的だ。
ん、羽?
「えっと、その羽は?よくできてるね?」
「これですか?これは私の自慢の羽です!私、天使なので!」
にわかには信じられない言葉に唖然としてしまう。
「天使と言ったか?天使ってあの?」
「はい!あの天使です!」
だがまぁ、昨日の快眠の件も踏まえると納得できてしまうのも妙な話だな。
「んー、まぁ。とりあえずは納得しておこう」
諦めるしかなかった。
昨日の体験を踏まえると諦めるしかなかったのだ。
「ところで、今何時だ?って、もうこんな時間!?会社行かないと遅刻だよ!」
「あ、天宮様!報酬の件についてご相談が!」
「ん!?あぁ、そうだったね!ごめん後で!あ、メールで連絡するから適当な時間で帰ってもらっていい からね!」
急いで支度をして会社に行く。
もしかしたら会社に連れてってと言ったらお願いを叶えてくれるのかもしれないが、そうなると報酬も怖いしやめておこう。
自称メイド天使にお願いすることが普通かのようになっている自分に少し驚きつつも会社へ向かうのであった。
~出社後~
「おはようございます!!!」
朝の挨拶は元気よく。
これは僕の子供の頃からの座右の銘のようなものだ。
「うん、おはよう!」
みんな死んだ魚のような目をしているような会社だが唯一僕の挨拶に返してくれる人がいる。
彼女は僕の先輩の三鶴城 千里さんだ。千里さんは誰にでも優しく、明るくまさに天使のような人だ。僕の憧れの人であり、正直惹かれている。
彼女が僕の唯一の会社へ行くモチベーションと言っても過言ではない。
「あれ?なんか、いい顔してんじゃん!」
「え?そうですか?」
「そうそう!前まではこーんな顔してたし!」
そう言いながら変顔をかましてくる。僕の顔マネか?
「そんな顔してないですって!」
「えー、してるよー笑」
もしかしたらあの天使(?)のおかげかもしれない。
後でお礼の連絡をしておこう。
そんな会話をしていたら始業の時間だ。さぁ、今日も1日頑張ろう。
~10時間後~
今日は珍しく日を跨がずに帰ることができそうだ。
それでも十分な労働時間ではあるのだが、、、
「ねえ、天宮くん!もしよかったら少しだけ飲みに行かない?」
千里さんから誘ってくれるのは珍しいな。もちろん断る理由など無いので行くのだけどね。
「はい!もちろんです!行きましょう!」
~居酒屋にて~
「それでさー!佐藤部長がさー!」
千里さんの愚痴にも付き合いつつ、他愛もない会話をする。この時間がとても幸せで仕方がない。
「そーいえば天宮くんってさー、彼女っているの?」
急な質問に驚きのあまり、飲みかけのお酒を吹き出しそうになった。
「え!?いやいないですけどなんでですか!?」
「えー、いや、女の勘っていうかー。なんか、いそうだなーって」
「いや、いませんよ!」
「ふーん、そーなんだー」
なんか、じーっと僕のことを見てくるがこの人もしかして、僕のこと、、、
いやないな、うん、ない!
そんなことがありつつも楽しい飲みの時間は終了した。
「天宮くん!今日はありがとね!」
「こちらこそありがとうございました!千里さん!」
そして、ちょっとドキドキした気持ちを抱えつつ帰宅したのであった。
~帰宅~
「ふぅ、つかれたー。でも、今日は早く帰れたし、早く寝れそー!」
そして玄関のドアを開けると、あのメイド天使が待っていた、、、
「あ!おかえりなさいませ!ご主人様!」
いや、ご主人様て、、、
-つづく-
第二話読んでいただきありがとうございました!
いかがだったでしょうか?楽しんでいただけたら幸いです!
ちなみに千里さんの髪色と髪型は茶髪でショート、雨宮くんの髪色と髪型は黒で短髪のつもりです!そのうち、登場人物紹介とかも挟みたいなと思ってます!
あ、千里さんの髪が茶髪ショートなのは自分の癖です。お許しください。
もしよければ、今後ともよろしくお願いいたします!




