【脱出】その3
前回までのABF!
頑張って脱出してね
あらすじおわり
さて、まずはとりあえず前進あるのみ。ということで
「行くぜゴラァァァ!」
[セーブ地点にリスポーンします]
「角を曲がるとそこにはデカい剣と盾もった騎士がいましたとさ」
出会って5秒で即斬殺された俺は、最初にいた牢屋にリスポーンした。そこにシステムボイスが流れる。
[チュートリアル1ステータスについて]
ステータスには以下のものがあります。
STR
力に関するステータス。近接ダメージ、装備重量、障害物排除などに関係します。
VIT
防御に関するステータス。物理防御力、状態異常耐性、HPの最大値などに関係します。
INT
賢さに関するステータス。魔法攻撃威力、文献から得られる情報、鑑定などに関係します。
RES
抵抗力に関するステータス。状態異常耐性、魔法防御力、環境影響に関係します。
DEX
器用さに関するステータス。スキル効果、遠距離攻撃力、罠解除などに関係します。
AGI
素早さに関するステータス。移動能力、身体速度、動体視力などに関係します。
LUK
運に関するステータス。クリティカル率、ドロップ率、隠しストーリー誘発率などに関係します。
チュートリアル中は自由にステータス変更ができます。
「なるほど。ステータスの種類は前調べ通りか」
ステータスポイントは20。振り直しは自由にできるみたいなので気になるものに振ってみる。
まずは1番気になっていたAGI。振ってみると体ご軽くなった気がする。実際に動いてみると反復横跳びが高速だったり、ジャンプ力が上がっていた。
そういうふうに遊んでいた。そしてINTに振って回りを見渡してみると、牢屋の壁に何か書かれていることに気づいた。
「えーと何々?」
壁には恐らく地図と思われるものと文字が書かれていた。
『ここは血の牢獄。錆びた臭いが辺りをめぐる。彼方へ行くならば耳を澄ませ。奴らは後を見ることを知らず。背後より近づく死に気づかず。しかし一度声をあげればその死は汝に振り向く』
「何だこれ」
ひとまず文章は放っておいて地図をみている。
壁の地図はとても大きく、この牢獄もかなり大きいことが伺える。
「とりあえずはこのリスポーン地点の場所を把握した方がいいか」
一通り眺めた後、ステータスを振りなおしてみる。
INTをゼロにしてまた見てみると文章が読めなくなった。
「なるほど、文献から得られる情報っていうのはこういうことか。それなら…」
次はINTをマックスまで振ってみると、とてもわかりやすい文章になった。
『ここは血の牢獄と言われる場所。辺りは牢屋だらけ。脱獄したいなら音を聞け。奴らは後ろを見ることがない。背後から近づいて不意打ちを与えよ。しかし音を立てれば奴らは即座に反応するだろう』
「お、攻略のヒントだなコレ!」
奴らというのは騎士のことで、不意打ちができるらしい。そして騎士は近くにいると何かの音がなるとか。
「よしステータスの確認はした。いよいよ本格的に攻略していこう!」