~Interlude<幕間>~ある店長の独白
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騒がしい3人組を見送り、〝ブルーマン・ショップ〟の
店長はやれやれと一息ついていた。
まるでお祭りのような喧騒が過ぎ去り、店の中は
静まり返って、ほかには誰かくる気配もない。
──ははは。久しぶりのお客についはしゃいじまいやした。
そう独りつぶやいた店長はレジへと歩み寄り、中に
据えられた椅子に腰かける。
先ほどの3人組を思い浮かべながら店長は1人でまた
笑う。
──あのお2人サンが件の人たちな訳ですかい。
店長は懐に手を入れて小さな板切れのようなものを
取り出し、指で触り始める。
──いよいよ始まるわけ……
店長はそこで言葉を切り、いや違うなとつぶやいた。
──そう、終わりと言ったほうが正しいですかね。
板切れを触っていた指を遊ばせながら店長は
店外へと目を向ける。その目は外の景色を見てはおらず、
どこか遠い場所へと思いをはせているようだった。
──せめてあのお2人のゆく道に、救いがあらんことを。
店長がつぶやきながら目を落とした板切れはほのかな
光を発しており、そこには短い文章がつづられていたのだった。
〈対象の染色に失敗。次の指示を乞う〉
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店長「さてと、また業務に戻りやすかね」
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