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第二話 疑心暗鬼 後編

どうもどうも!マモンです!参院選挙が終わりましたね!政治的な話はしませんが、結果を見るのは面白いですよね!

話がおかしな方向に行きましたが、人狼ゲームの世界を楽しんでください!それでは。

美味しいパンが焼きあがりました


「さてと、まずは占いの結果から聞こうか。」

石城は口を開いた。すると家田が反応し、占い結果を話す。

「勿論先陣はきった私からね!山本さんを占って、人狼ではなかった!」

「なるほど、次は・・・。」

石城が話を進めようとすると、

「もうチェックメイトにしましょう。」

堀田が割り込む。

「石城、私はあなたを占った・・・。あなたが人の皮を被った狼だったなんてね!石城!あなたは黒と出た!!!」

「石城さん・・・が・・・人狼・・・!」

小倉は堀田の言葉に反応した。

「思った以上に早かったな。」

大下は石城を冷たく見た。

「あそこで進行役を切り出したのが仇となった。石城が黒、もうそれでけっちゃk・・・。」

堀田がそう宣言しようとした。

「いや、そんなので終わってしまったら興ざめてしまうだろ。俺が三人目の占い師だ。」

塚本がはっきり言った。

「さ、三人目!」

山本は目を見開いた。

「もう少し潜伏しているつもりだったけど仕方ないよな。だって黒って分かっちゃったからね。」

塚本は淡々と話し始めた。

「それはどういうこと?」

大下は塚本に聞く。

「俺は堀田を占って人狼と出た。」

「噛み付いてきたね。私を人狼に仕立て上げたいんだろうけど市民側っていう確証があるんだよ。」

堀田は塚本にも噛み付く。

「それは山本さんですか?」

「そう、私を白と言えるのは役職を盗んだ山本さんだけだもの。山本さん、昨日の夜の占い師の能力を使えなかったでしょう?」

堀田は山本に聞く。

「ああ、確かに夜の行動が出来なかった。だから役職を持たない平凡な市民になったわけ。だから今占い師は堀田だよ。」

山本は冷静に言った。

「何か違和感を感じる・・・。一体なんだ。」

大下は顔をしかめる。

「あまりにも山本さんたちが冷静すぎますね。」

小倉は感じたことを言った。

「堀田さん、なんで投票前では庇わずに再投票で山本さんを庇ったの?」

家田は前から気になっていたことを言う。

「確かに皆が一番疑問に思っていることでしょう。教えてあげる。さっき説明した通り私を白と確定で証明できる人が居なくなってしまうから。まさか山本さんが家田さんの後に自分が占い師と名乗るとは思わなかったからだよ。再投票がなければそのまま切り捨てて人狼が出てくるまで潜伏しようかなと思ってた。だけど再投票で山本さんとカークランドさんが選ばれた。なら、また話は違う。ここで私を確実に白だと証明できる人を失うのはあまりにも惜しかった。そしてカークランドさんは恐らく何もない市民と見て取れた。あの状況で山本さんを残しておいた方がよかったでしょ。」

堀田は一通り説明を終える。

「確かに2人が人狼陣営だったら確実に投票前で庇っているよね。山本さんが人狼で堀田さんが狂信者だったらかなりの博打。だから俺は2人とも白だと思うんだよね。」

岩倉はそう言う。

「でも堀田さんが山本さんの役職を奪ったって言ったら人狼に噛まれていた可能性があるのではないですか?」

小倉はいまいち腑に落ちていないようだ。

「人狼はここで確実に誰かを噛み殺したかったはず。占い師と判明して狩人がどっちにつくかわからない状態で占い師を噛み殺すのはリスクがある、つまり役職が判明していない人を狙うはずと思った。まぁ、殺されないっていう確証はなかったけど限りなく少ないと思ったから名乗りをあげたの。そして、今この場で進行を務めている石城さんを嚙まなかったって事は人狼陣営だとほぼ断言できるでしょう。石城さんが黒と分かって庇った塚本は人狼か狂信・・・。つまりこの二人を処刑すれば確実に市民陣営は有利になるんだよ。林田さんを噛んだ理由を聞きたいけど、恐らく何かに気付いたのでしょう。さて、ここまでが私の推理。あの二人が人狼陣営。」

堀田は一気に喋った。

「いや・・・。堀田・・・。お前ちょっと喋り過ぎじゃないか?自分たちが市民陣営っていうアピールをしたいんだろうけど、俺にはどうも皮を被っているようにしか見えないぞ?」

大下は怪訝そうに堀田を見る。

「ここで噛み付いてきていいの?大下さんも人狼陣営って疑われるけど。それに大下さんが怪しい三人がいる中でなぜ岩倉さんに票を入れたのか気になるんだけど。」

堀田は大下にも噛み付いた。

「脅すのはやめた方がいいぞ。さらに怪しく見える。で、岩倉に票を入れた理由か?岩倉が全く会話に入ってこなかったから潜伏しているのかと思ってね。」

「残念ながら無理がある。大下さんはただ再投票になるよう、しかも山本さんとカークランドさんになるように票を合わせた・・・違う?そうすれば石城さんが残ることになる。こうしてみると石城を守った事になる。」

堀田は敵を増やしていく。

「妄想甚だしいな。あまり言いたくなかったが、俺はパン屋だ!」

大下は大声で言う。

「パン屋・・・ですって?」

堀田は驚いた。

「待ってくれ!わしが本当のパン屋!」

大蔵は焦って名乗りをあげた。

「パン屋が・・・二人!?!?!?」

家田も驚きのあまり目を見開いた。

「そんなことありえない!!!」

と堀田。

「じゃあ、大下さんも人狼陣営・・・?」

大蔵も混乱しながら話す。

「忘れたのか?役職に何人いるかわからない・・・。だから俺が嘘をついているとは断定できないだろう?」

大下はいたって冷静に言う。

「パン屋はいつ死んだか分かりやすい。だから偽りにくい、それに追加ルールもあるから全然あり得ますね。」

小倉も援護する。

「と・・・なると・・・。怪盗も一人とは限らないよね・・・?」

岩倉はゆっくりと、しかしはっきりと言った。

「い、いや!でも!皮を被った狼はすぐそこに居るのに・・・。」

堀田は弁解するが、いまやほぼ全員が敵のような状態だった。

「制限時間になりました。お口を閉めてください。それでは投票に行きましょう。-----------------それでは投票が終わりました。開票します。」


堀田ミサト 5票

山本カツヤ 2票

家田ヒカリ 1票

石城カイト 2票


「処刑されるのは堀田ミサトさんに決まりました。」

合成音声は無機質な音で処刑を伝えた。

「ごめん・・・。仇とれなかった・・・。家田さん、次の日は塚本さんを占って・・・そうすれば限りなく多くの人が死なずに済むはず・・・。うぅ・・・。こんなはずじゃなかった・・・。やだ・・・。死にたくない・・・。」

堀田は呻いた。

「ゲームが終わらない・・・ということは・・・。」

大蔵はゲームマスターの方を向く。

「勿論!人狼を全員殺せてないわけだね!いやーまだまだ楽しいゲームの時間は終わらないよ!では、また夜に会おうか!」

色々とおかしくなった気もしますが、敵をつくり過ぎるのはよくないですよね!

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