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黄昏の剣と盾  作者: イ尹口欠


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5.三人で初戦闘

挿絵(By みてみん)

 ちなみに【習熟】はオートで命中しやすくなるスキルらしいです。

 私は自力で当てるから要らないけど、弓のノドカは必須で、両手剣も大振りになるからやっぱりあると違うみたい。

 防具の【習熟】は重さを軽減して動けるようになるので必須だそうです。


 やっぱり私には習熟、必要なさそう。


「バタフー、狩りに行こう! 三人になったから東の川を越えた先の方にも行けるよね?」


「ごめんミナト、攻略情報とかまだ調べてないから分からない。東の方が難易度高いの?」


「くふふ、バタフー。川を越えたら敵が強くなるのは常識じゃよ」


「ノドカ、なぜ老師口調……」


 でも納得。

 確かに街から出てそのまま草原、よりも川を越えて草原の方が難易度は上がるような気がしますね。

 ゲーマーなら確かに常識かも。


「よし川向こう行こう!」


「「行こう行こう♪」」



 というわけで川を越えたところ、グレアリーハーフェン東の草原です。


 出現するのは……


《グリーングミ レベル7》


《リトルボア レベル5》


《サハギン レベル2》


 おっと、新顔がいます。

 魚から手足が生えたような不格好な奴がサハギンですね。

 いっちょ前に槍を持っていますよこの野郎。


「昨日はノドカとここで狩りしてたから、もっと奥へ行こう」


「ほほう、ここよりも奥にですか」


「そうしよう。三人なら行けると思うし。脳筋ふたりもいれば余裕でしょ」


 脳筋にカウントされてしまいました。

 確かに攻撃スキルにばかり振ってるので否定できません……。


 川沿いを上流方向に伝って行くと、確かに徐々にモンスターのレベルが上がっていきます。


「あ、新種発見」


「ギルマン……キモいですね」


「バタフーがそれ言う!?」


 顔が魚で全身が鱗で覆われた人型生物がギルマンです。

 確かに蜥人族(リザードマン)が言えた義理はないかもですが、顔面サカナよりマシですよ!!


《ギルマン レベル7》


《サハギン レベル10》


 そろそろレベルもいい感じです。


「狩る?」


「狩ろう」


「狩るべし」


 いきなりミナトが「うおおおおおっ」と雄叫びを上げました。

 ああ〈ウォークライ〉って本当に叫ぶのか。

 隠密と相性悪そうだけど、逆にミナトが目立つから隠れやすそう……。


「〈挑発〉! 来いよサカナ野郎!」


 いや別に本当に挑発する必要ないのでは?

 まあいいか、注意をひきつけている間に私は〈隠密〉しましょう。


 ノドカがマイペースに矢を放っているところ、私はギルマンの背後に回って〈バックスタブ〉二刀流で斬りつけます。

 お、なかなかいいペースでHPバーが削れました。


「うっわ、バタフーの〈バックスタブ〉エグぅ……」


 ノドカが笑いをこらえながら弓を引きます。

 彼女、笑い上戸なとこありますね。


 ミナトが両手剣を振り上げ、ギルマンに叩きつけました。

 おおっと、HPバーが消し飛んだ!?


「半分以上もっていくとか、ミナトは化け物か!!」


「私より筋力10も低いのに半分近く持っていったバタフーが言うか!!」


「くふふふふ……どっちも脳筋だからどうでもいいでしょ」


 確かに。

 というかミナトの筋力と両手剣の威力、凄すぎなのは確かなわけで。

 さすが戦士(ファイター)

 斥候(スカウト)とは違うなあ。

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